テーブル コンストラクター

1 つ以上の列からなるテーブルを返します。

構文

{ <scalarExpr1>, <scalarExpr2>, … } 
{ ( <scalarExpr1>, <scalarExpr2>, … ), ( <scalarExpr1>, <scalarExpr2>, … ), … }

パラメーター

用語 定義
scalarExprN スカラー値を返す任意の DAX 式。

戻り値

1 つ以上の列からなるテーブル。 1 列しかない場合、列の名前は Value です。 N 列 (> 1) ある場合は、列の名前は、左から右に Value1、Value2、…、ValueN となります。

解説

  • 最初の構文では、1 列のテーブルが返されます。 2 番目の構文では、1 つ以上の列からなるテーブルが返されます。

  • スカラー式の数は、すべての行で同じである必要があります。

  • 列の値のデータ型が行によって異なる場合は、すべての値が共通のデータ型に変換されます。

例 1

次の DAX クエリを実行します。

EVALUATE { 1, 2, 3 }

and

EVALUATE { (1), (2), (3) }

次の 1 つの列のテーブルが返されます。

[Value]
1
2
3

例 2

次の DAX クエリを実行します。

EVALUATE
    {
        (1.5, DATE(2017, 1, 1), CURRENCY(199.99), "A"),
        (2.5, DATE(2017, 1, 2), CURRENCY(249.99), "B"),
        (3.5, DATE(2017, 1, 3), CURRENCY(299.99), "C")
    }

次が返されます。

[Value1] [Value2] [Value3] [Value4]
1.5 2017 年 1 月 1 日 199.99 A
2.5 2017 年 1 月 2 日 249.99 B
3.5 2017 年 1 月 3 日 299.99 C

例 3

次の DAX クエリを実行します。

EVALUATE { 1, DATE(2017, 1, 1), TRUE, "A" }

次の文字列データ型の 1 列のテーブルが返されます。

[Value]
1
2017 年 1 月 1 日
TRUE
A