WorksheetFunction.Intercept(Object, Object) メソッド

定義

既知の x と既知の y を通過する線形回帰直線の切片を計算します。 切片とは既知の x と既知の y の値を通過する回帰直線が y 軸と交わる座標のことです。 独立変数が 0 (ゼロ) の場合に従属変数の値を決定する場合は、 インターセプト 関数を使用します。 たとえば、 インターセプト 関数を使用して、データ ポイントが室温以上で取得された場合の金属の電気抵抗を 0°C で予測できます。

public:
 double Intercept(System::Object ^ Arg1, System::Object ^ Arg2);
public double Intercept (object Arg1, object Arg2);
Public Function Intercept (Arg1 As Object, Arg2 As Object) As Double

パラメーター

Arg1
Object

既知の y: 観測またはデータの従属範囲を指定します。

Arg2
Object

既知の x: 観測またはデータの独立範囲を指定します。

戻り値

注釈

引数には、数値、数値配列、あるいは数値を含む範囲を参照する名前またはセル参照を指定します。

引数として指定した配列またはセル範囲に文字列、論理値、空白セルが含まれている場合、これらは無視されます。ただし、数値として 0 (ゼロ) を含むセルは計算の対象となります。

known_yとknown_xに異なる数のデータ ポイントが含まれている場合、またはデータ ポイントが含てられていない場合、 Intercept は #N/A エラー値を返します。

回帰直線の切片 a は、次の数式で表されます。

図 1: 回帰直線の切片の数式

また、回帰直線の傾き b は、次の数式で表されます。

図 2: 傾きの数式

ここで、x は標本平均 AVERAGE(既知の x)、y は標本平均 AVERAGE(既知の y) です。

インターセプトおよびSlope(Object, Object)関数で使用される基になるアルゴリズムは、関数でLinEst(Object, Object, Object, Object)使用される基になるアルゴリズムとは異なります。 アルゴリズムの違いにより、データに不確定さや共線性が存在した場合に、異なる結果が得られる場合があります。 たとえば、既知の y 引数のデータ要素が 0 で、既知の x 引数のデータ要素が 1 であったとします。

  • #DIV/0 をインターセプトしてSlope(Object, Object)返します。 エラーを返します。 インターセプトSlope(Object, Object)アルゴリズムは、1 つの回答と 1 つの回答のみを検索するように設計されており、この場合は複数の回答が存在する可能性があります。
  • LinEst(Object, Object, Object, Object) は 0 の値を返します。 この LinEst(Object, Object, Object, Object) アルゴリズムは、共線データに対して妥当な結果を返すように設計されており、この場合は少なくとも 1 つの回答が見つかります。

適用対象