方法: デザイナーを使って Windows フォーム DataGrid コントロールの書式を設定する

注意

DataGridView コントロールは、DataGrid コントロールに代わると共に追加の機能を提供します。ただし、DataGrid コントロールは、下位互換性を保つ目的および将来使用する目的で保持されます。 詳細については、「Windows フォームの DataGridView コントロールと DataGrid コントロールの違いについて」を参照してください。

DataGrid コントロールのさまざまな部分に異なる色を適用すると、情報が読みやすくなり、解釈しやすくなります。 色は、行と列に適用できます。 行と列は、表示と非表示を自由に切り替えることもできます。

DataGrid コントロールの書式設定には、3 つの基本的な側面があります。

  • プロパティを使用して、データを表示する際の既定のスタイルを設定できます。

  • それをベースにして、特定のテーブルを実行時にどのように表示するかをカスタマイズできます。

  • 最後に、データ グリッドに表示される列と、表示される色やその他の書式を変更できます。

データ グリッドを書式設定する際の最初の手順として、DataGrid 自体のプロパティを設定できます。 このときに選択した色と形式が、表示されるデータ テーブルや列に応じて変更を加えるためのベースとなります。

次の手順では、DataGrid コントロールが含まれるフォームを使用する Windows アプリケーション プロジェクトが必要です。 このようなプロジェクトを設定する方法については、Windows フォーム アプリケーション プロジェクトの作成方法に関する記事と「方法: Windows フォームにコントロールを追加する」を参照してください。 Visual Studio 2005 では、既定で [ツールボックス]DataGrid コントロールは含まれていません。 詳細については、「方法: [ツールボックス] に項目を追加する」を参照してください。

DataGrid コントロールの既定のスタイルを設定するには

  1. DataGrid コントロールを選択します。

  2. [プロパティ] ウィンドウで、次のプロパティを適切に設定します。

    プロパティ 説明
    AlternatingBackColor BackColor プロパティは、グリッドの偶数行の色を定義します。 AlternatingBackColor プロパティを別の色に設定した場合、他のすべての行 (行 1、3、5 など) にこの新しい色が設定されます。
    BackColor グリッドの偶数行 (行 0、2、4、6 など) の背景色です。
    BackgroundColor BackColor プロパティと AlternatingBackColor プロパティは、グリッド内の行の色を決定しますが、BackgroundColor プロパティ、グリッドを一番下にスクロールしたときや、グリッドに含まれる行が少ないときにのみ表示される、行以外の領域の色を決定します。
    BorderStyle グリッドの境界線スタイル (BorderStyle 列挙値のいずれか)。
    CaptionBackColor グリッドのすぐ上に表示される、グリッドのウィンドウ キャプションの背景色。
    CaptionFont グリッドの上部にあるキャプションのフォント。
    CaptionForeColor グリッドのウィンドウ キャプションの背景色。
    Font グリッド内のテキストの表示に使用されるフォント。
    ForeColor データ グリッドの行内のデータで表示されるフォントの色。
    GridLineColor データ グリッドのグリッド線の色。
    GridLineStyle グリッドのセルを区切る線のスタイル (DataGridLineStyle 列挙値のいずれか)。
    HeaderBackColor 行ヘッダーと列ヘッダーの背景色。
    HeaderFont 列ヘッダーに使用されるフォント。
    HeaderForeColor グリッドの列ヘッダーの前景色。列ヘッダー テキストや、プラス記号 (+) とマイナス記号 (-) のグリフも対象に含まれます (これらのグリフは、複数の関連テーブルが表示される場合に、行の折りたたみと展開を行うためのものです)。
    LinkColor データ グリッド内のすべてのリンク (子テーブルへのリンクやリレーションシップ名などを含む) のテキストの色。
    ParentRowsBackColor 子テーブルでは、これは親行の背景色になります。
    ParentRowsForeColor 子テーブルでは、これは親行の前景色になります。
    ParentRowsLabelStyle DataGridParentRowsLabelStyle 列挙体を使って、テーブル名と列名を親行に表示するかどうかを決定します。
    PreferredColumnWidth グリッドの列の既定の幅 (ピクセル単位)。 このプロパティは、DataSource プロパティと DataMember プロパティを (個別に、または SetDataBinding メソッドを使用して) リセットする前に設定してください。そうしないと、プロパティの設定が反映されません。

    このプロパティを 0 未満の値に設定することはできません。
    PreferredRowHeight グリッド内の行の高さ (ピクセル単位)。 このプロパティは、DataSource プロパティと DataMember プロパティを (個別に、または SetDataBinding メソッドを使用して) リセットする前に設定してください。そうしないと、プロパティの設定が反映されません。

    このプロパティを 0 未満の値に設定することはできません。
    RowHeaderWidth グリッドの行ヘッダーの幅。
    SelectionBackColor 行またはセルが選択されている場合、これは背景色になります。
    SelectionForeColor 行またはセルが選択されている場合、これは前景色になります。

    注意

    コントロールの色をカスタマイズする場合、色の選択が不適切 (赤や緑など) だと、コントロールが見えづらくなる可能性があります。 この問題を回避するには、システム カラー パレットにある色を使用します。

    次の手順では、データ テーブルにバインドされた DataGrid コントロールが必要です。 詳細については、「方法: データ ソースに Windows フォーム DataGrid コントロールをバインドする」を参照してください。

データ テーブルのテーブルと列のスタイルをデザイン時に設定するには

  1. フォームで DataGrid コントロールを選択します。

  2. プロパティ ウィンドウで、TableStyles プロパティを選択し、省略記号 (The Ellipsis button (...) in the Properties window of Visual Studio.) ボタンをクリックします。

  3. [DataGridTableStyle コレクション エディター] ダイアログ ボックスで、 [追加] をクリックして、テーブル スタイルをコレクションに追加します。

    DataGridTableStyle コレクション エディターでは、テーブル スタイルの追加と削除、表示とレイアウトのプロパティの設定、およびテーブル スタイルのマッピング名の設定を行うことができます。

  4. MappingName プロパティに、各テーブル スタイルのマッピング名を設定します。

    マッピング名は、どのテーブル スタイルをどのテーブルに使用するかを指定するために使用されます。

  5. DataGridTableStyle コレクション エディターで、GridColumnStyles プロパティを選択し、省略記号ボタン (The Ellipsis button (...) in the Properties window of Visual Studio.) をクリックします。

  6. [DataGridColumnStyle コレクション エディター] ダイアログ ボックスで、作成したテーブルのスタイルに列のスタイルを追加します。

    DataGridColumnStyle コレクション エディターでは、列のスタイルの追加と削除、表示とレイアウトのプロパティの設定、およびデータ列のマッピング名と書式設定文字列の設定を行うことができます。

    注意

    書式指定文字列の詳細については、「型の書式設定」を参照してください。

関連項目