ToolBar コントロールの概要 (Windows フォーム)

注意

ToolStrip コントロールは、ToolBar コントロールに代わると共に追加の機能を提供します。ただし、ToolBar コントロールは、下位互換性を保つ目的および将来使用する目的で保持されます。

Windows フォーム ToolBar コントロールは、コマンドをアクティブ化するドロップダウン メニューとビットマップのボタンの行を表示するコントロール バーとしてフォームを使用します。 そのため、ツールバー ボタンをクリックすることは、メニュー コマンドを選択することと同じです。 ボタンは、プッシュ ボタン、ドロップダウン メニュー、または区切りとして表示して機能するように構成できます。 通常、ツールバーには、アプリケーションのメニュー構造の項目に対応するボタンとメニューが含まれ、アプリケーションで最も頻繁に使用される関数やコマンドにすばやくアクセスできます。

ToolBar コントロールの操作

ToolBar コントロールは通常親ウィンドウの上部に沿って "ドッキング" されますが、ウィンドウの上下左右のどこにでもドッキングできます。 ツール バー ボタンをマウス ポインターでポイントすると、ツールヒントが表示されます。 ツールヒントは、ボタンやメニューの目的を簡単に説明する小さなポップアップ ウィンドウです。 ツールヒントを表示するには、ShowToolTips プロパティを true に設定する必要があります。

注意

特定のアプリケーション機能のコントロールは、アプリケーション ウィンドウの上に "フローティング" して位置変更できるツールバーとよく似ています。 Windows フォームのツール バー コントロールでは、このような操作を実行できません。

Appearance プロパティが ToolBarAppearance に設定されている場合、ツール バーのボタンが立体的な 3 次元で表示されます。 ツール バーの Appearance プロパティを ToolBarAppearance に設定すると、ツール バーとそのボタンはフラットに表示されます。 フラットなボタンにマウス ポインターを置くと、ボタンは 3 次元表示に変わります。 ツール バー ボタンは、区切りを使用すると論理グループに分けることができます。 区切りは、Style プロパティが ToolBarButtonStyle に設定されたツール バー ボタンです。 区切りは、ツール バー上の空スペースとして表示されます。 ツール バーはフラットに表示され、ボタンの区切りは、ボタンの間にスペースを入れて表示されるのではなく線として表示されます。

ToolBar コントロールでは、Button オブジェクトを Buttons コレクションに追加することで、ツール バーを作成できます。 コレクション エディターを使用して、ToolBar コントロールにボタンを追加することができます。Button オブジェクトにはそれぞれテキストまたはイメージを割り当てる必要がありますが、両方を割り当てることもできます。 イメージは、関連付けられた ImageList コンポーネントから取得されます。 実行時に ToolBar.ToolBarButtonCollection からボタンを追加または削除するには、Add メソッドや Remove メソッドを使用します。 ToolBar のボタンをプログラミングするには、ToolBarButtonClick イベントにコードを追加し、クリックされたボタンが認識されるように ToolBarButtonClickEventArgs クラスの Button プロパティを使用します。

関連項目