コード コントラクト (.NET Framework)

Note

この記事は .NET Framework に固有のものです。 .NET 6 以降のバージョンを含めて、.NET の新しい実装には適用されません。

コード コントラクトには、事前条件、事後条件、およびオブジェクト不変条件を .NET Framework コードで指定する方法が用意されています。 事前条件とは、メソッドやプロパティに入るときに満たされている必要がある要件です。 事後条件は、メソッドやプロパティのコードが終了するときの予測を表します。 オブジェクト不変条件は、正しい状態のクラスに対して予期される状態を表します。

Note

コード コントラクトは、.NET 5 以降 (.NET Core バージョンを含む) ではサポートされていません。 代わりに、null 許容参照型の使用をご検討ください。

コード コントラクトには、コードをマーク付けするためのクラス、コンパイル時の分析のための静的アナライザー、およびランタイム アナライザーが含まれます。 コード コントラクトのクラスは System.Diagnostics.Contracts 名前空間にあります。

コード コントラクトには次のような利点があります。

  • テストの強化: コード コントラクトでは、コントラクトの静的検証、ランタイム チェック、およびドキュメントの生成がサポートされます。

  • 自動テスト ツール: コード コントラクトを使用すると、事前条件を満たさない無意味なテスト引数をフィルターで除外して、より意味のある単体テストを生成できます。

  • 静的検証: 静的チェックにより、コントラクト違反がないかどうかをプログラムを実行せずに確認できます。 暗黙的なコントラクト (null の逆参照、配列の範囲など) と明示的なコントラクトがチェックされます。

  • リファレンス ドキュメント: ドキュメント生成機能により、既存の XML ドキュメント ファイルにコントラクトの情報が追加されます。 生成されるドキュメントのページにコントラクトのセクションが含まれるようにするための、Sandcastle で使用できるスタイル シートも用意されています。

コントラクトは、すべての .NET Framework 言語ですぐに使用できます。特別なパーサーやコンパイラを記述する必要はありません。 実行するコード コントラクト分析のレベルを指定できる Visual Studio アドインや、 アナライザーでは、コントラクトの形式が正しいかどうかを確認したり (型チェックおよび名前解決)、コンパイルされた形式 (共通中間言語 (CIL) 形式) のコントラクトを生成したりできます。 Visual Studio でコントラクトを作成する場合は、Visual Studio の標準の IntelliSense も利用できます。

コントラクト クラスのほとんどのメソッドは、条件付きでコンパイルされます。したがって、それらのメソッドの呼び出しは、#define ディレクティブを使用して CONTRACTS_FULL という特別なシンボルを定義した場合にのみコンパイラで生成されます。 CONTRACTS_FULL を使用すると、コードで #ifdef ディレクティブを使用せずにコントラクトを記述して、コントラクトを含むものと含まないものなど、さまざまなビルドを生成できます。

コード コントラクトを使用するためのツールおよび詳細な手順については、Visual Studio Marketplace サイトの Code Contracts を参照してください。

Preconditions

事前条件を指定するには、Contract.Requires メソッドを使用します。 事前条件では、メソッドが呼び出される状態を指定します。 通常は、有効なパラメーター値を指定するために使用されます。 事前条件で参照されるすべてのメンバーは、アクセス レベルが少なくともメソッド自体と同じである必要があります。そうでない場合、メソッドのすべての呼び出し元がその事前条件を理解できない場合があります。 また、条件に副作用がないようにする必要もあります。 事前条件が満たされなかった場合の実行時の動作は、ランタイム アナライザーによって決定されます。

たとえば、次の事前条件は、パラメーター x が null 以外である必要があることを表しています。

Contract.Requires(x != null);

事前条件が満たされなかった場合に特定の例外をスローする必要がある場合には、次のように、Requires のジェネリック オーバーロードを使用します。

Contract.Requires<ArgumentNullException>(x != null, "x");

レガシ requires ステートメント

ほとんどのコードには、if-then-throw コードの形式のパラメーター検証が含まれています。 以下の場合は、それらのステートメントがコントラクト ツールで事前条件として認識されます。

  • それらのステートメントがメソッド内で他のステートメントより前にある場合。

  • それらのステートメント全体の後に Contract メソッドの明示的な呼び出し (RequiresEnsuresEnsuresOnThrow、または EndContractBlock のいずれかのメソッドの呼び出しなど) がある場合。

if-then-throw ステートメントがこのような形式になっている場合、それらのステートメントはレガシ requires ステートメントとして認識されます。 if-then-throw というシーケンスの後に他のコントラクトがない場合は、Contract.EndContractBlock メソッドでコードを終了します。

if (x == null) throw new ...
Contract.EndContractBlock(); // All previous "if" checks are preconditions

上のテストの条件は否定の事前条件であることに注意してください。 (実際の事前条件は x != null です)。否定の事前条件には多くの制限があり、上の例のように記述する必要があります (else 句が含まれていてはならない、then 句の本体は 1 つの throw ステートメントでなければならないなど)。 if テストには純粋性と可視性の両方の規則が適用されますが (「使用方法のガイドライン」を参照)、throw 式に適用されるのは純粋性の規則だけです。 ただし、スローされる例外の型には、そのコントラクトが存在するメソッドと同じレベルの可視性が必要です。

実行後の状態

事後条件は、メソッドの終了時の状態についてのコントラクトで、 メソッドが終了する直前にチェックされます。 事後条件が満たされなかった場合の実行時の動作は、ランタイム アナライザーによって決定されます。

事後条件では、事前条件とは違って、可視性のレベルがメソッドより低いメンバーも参照できます。 事後条件でプライベートの状態を使用して指定した情報は、クライアントが理解できなかったり利用できなかったりする場合もありますが、そのためにクライアントがメソッドを正しく使用できなくなることはありません。

標準の事後条件

標準の事後条件を指定するには、Ensures メソッドを使用します。 事後条件は、メソッドが正常に終了した場合に true になる必要がある条件を表します。

Contract.Ensures(this.F > 0);

例外の事後条件

例外の事後条件とは、メソッドによって特定の例外がスローされた場合に true になる必要がある事後条件です。 これらの事後条件を指定するには、次の例で示されているように、Contract.EnsuresOnThrow メソッドを使用します。

Contract.EnsuresOnThrow<T>(this.F > 0);

引数は、T のサブタイプである例外がスローされた場合に true になる必要がある条件です。

例外型の中には、例外の事後条件で使用するのが困難なものもあります。 たとえば、T に対して Exception 型を使用する場合は、指定する条件が、スローされる例外の型に関係なく (スタック オーバーフローなどの制御不可能な例外の場合でも) メソッドによって保証される必要があります。 例外の事後条件は、メンバーが呼び出されたときにスローされる可能性がある特定の例外に対してのみ使用するようにしてください (TimeZoneInfo メソッドの呼び出しに対して InvalidTimeZoneException がスローされる場合など)。

特殊な事後条件

次のメソッドは、事後条件の中でのみ使用できます。

  • 事後条件でメソッドの戻り値を参照するには、Contract.Result<T>() という式を使用します。T はメソッドの戻り値の型に置き換えられます。 コンパイラが型を推論できない場合は明示的に指定する必要があります。 たとえば、C# コンパイラでは、引数を受け取らないメソッドの型は推論できないため、Contract.Ensures(0 <Contract.Result<int>()) という事後条件を使用する必要があります。戻り値の型が void のメソッドの事後条件では Contract.Result<T>() を参照できません。

  • 事後条件の前の状態の値は、メソッドまたはプロパティの開始時の式の値を表します。 使用される式は Contract.OldValue<T>(e) で、Te の型です。 その型をコンパイラが推論できる場合は、このジェネリック型引数を省略できます (たとえば、この式は引数を受け取るため、C# コンパイラでは常に型が推論されます)。e に使用できる値と、古い式を使用できるコンテキストについては、いくつかの制限があります。 まず、古い式に別の古い式を含めることはできません。 また、最も重要な点として、古い式で参照する値は、メソッドの事前条件の状態に存在する必要があります。 つまり、古い式は、メソッドの事前条件が true であれば評価できる式である必要があります。 この規則のいくつかの例を次に示します。

    • 値がメソッドの事前条件の状態に存在する必要があります。 オブジェクトのフィールドを参照するには、オブジェクトが常に null 以外であることが事前条件によって保証される必要があります。

    • 古い式でメソッドの戻り値を参照することはできません。

      Contract.OldValue(Contract.Result<int>() + x) // ERROR
      
    • 古い式で out パラメーターを参照することはできません。

    • 量指定子の範囲がメソッドの戻り値に依存する場合は、量指定子のバインド変数に依存する古い式は使用できません。

      Contract.ForAll(0, Contract.Result<int>(), i => Contract.OldValue(xs[i]) > 3); // ERROR
      
    • 古い式で ForAll または Exists の呼び出しの匿名デリゲートのパラメーターを参照することはできません (メソッド呼び出しのインデクサーまたは引数として使用されている場合を除く)。

      Contract.ForAll(0, xs.Length, i => Contract.OldValue(xs[i]) > 3); // OK
      Contract.ForAll(0, xs.Length, i => Contract.OldValue(i) > 3); // ERROR
      
    • 古い式の値が匿名デリゲートのパラメーターに依存している場合、古い式をその匿名デリゲートの本体に含めることはできません (匿名デリゲートが ForAll メソッドまたは Exists メソッドの引数である場合を除く)。

      Method(... (T t) => Contract.OldValue(... t ...) ...); // ERROR
      
    • コントラクトはメソッド本体の前にあるため、Out パラメーターは問題になります。ほとんどのコンパイラでは、事後条件で out パラメーターを参照することは許可されていません。 この問題を解決するために、Contract クラスには ValueAtReturn メソッドが用意されています。このメソッドを使用すると、out パラメーターに基づく事後条件を使用できます。

      public void OutParam(out int x)
      {
          Contract.Ensures(Contract.ValueAtReturn(out x) == 3);
          x = 3;
      }
      

      OldValue メソッドと同様に、コンパイラが型を推論できる場合はジェネリック型パラメーターを省略できます。 このメソッドの呼び出しは、コントラクト リライターによって out パラメーターの値に置き換えられます。 ValueAtReturn メソッドは事後条件でしか使用できません。 このメソッドの引数は、out パラメーターか、構造体の out パラメーターのフィールド (構造体コンストラクターの事後条件でフィールドを参照する場合にも便利です) でなければなりません。

      Note

      現在、コード コントラクト分析ツールでは、out パラメーターが正しく初期化されているかどうかはチェックされません。事後条件に含まれていても無視されます。 したがって、前の例で、コントラクトの後の行で x に整数を代入せずにこの値をそのまま使用しても、コンパイラで適切なエラーが生成されません。 ただし、CONTRACTS_FULL プリプロセッサ シンボルが定義されていないビルド (リリース ビルドなど) では、コンパイラでエラーが生成されます。

インバリアント

オブジェクト不変条件とは、そのオブジェクトがクライアントに表示される場合に常にクラスの各インスタンスに対して true になる必要があり、 オブジェクトが正しいと見なされる条件を表します。

インバリアントなメソッドは、ContractInvariantMethodAttribute 属性でマークされることによって識別されます。 インバリアントなメソッドには、Invariant メソッドの一連の呼び出し以外のコードが含まれていない必要があります。それらの呼び出しでは、次の例のように、個々の不変式を指定します。

[ContractInvariantMethod]
protected void ObjectInvariant ()
{
    Contract.Invariant(this.y >= 0);
    Contract.Invariant(this.x > this.y);
    ...
}

不変式は、CONTRACTS_FULL プリプロセッサ シンボルによって条件付きで定義され、 ランタイム チェックで各パブリック メソッドの最後にチェックされます。 不変式が同じクラスのパブリック メソッドを参照している場合は、通常ならそのパブリック メソッドの最後に実行される不変式のチェックが無効になり、 そのクラスの一番外側のメソッド呼び出しの最後にのみチェックが実行されます。 別のクラスのメソッドの呼び出しのためにクラスへの再入がなされる場合も同様です。 オブジェクト ファイナライザーと IDisposable.Dispose の実装については、インバリアントはチェックされません。

使用方法のガイドライン

コントラクトの順序

メソッドのコントラクトを記述する際に使用する必要がある要素の順序を次の表に示します。

If-then-throw statements 下位互換性のあるパブリックな事前条件。
Requires すべてのパブリックな事前条件。
Ensures すべてのパブリックな (標準の) 事後条件。
EnsuresOnThrow すべてのパブリックな例外の事後条件。
Ensures すべてのプライベートな/内部の (標準の) 事後条件。
EnsuresOnThrow すべてのプライベートな/内部の例外の事後条件。
EndContractBlock if-then-throw スタイルの事前条件を他のコントラクトなしで使用する場合は、EndContractBlock を呼び出して、前の if チェックがすべて事前条件であることを示します。

純粋性

コントラクトの中で呼び出されるメソッドは、すべて純粋である (既存の状態を更新しない) 必要があります。 メソッドに入った後に作成されたオブジェクトは、そのピュア メソッドによって変更できます。

コード コントラクト ツールでは、現在、次のコード要素が純粋と見なされます。

  • PureAttribute でマークされたメソッド。

  • PureAttribute でマークされた型 (この属性はその型のすべてのメソッドに適用されます)。

  • プロパティの get アクセサー。

  • 演算子 (名前が "op" で始まり、1 つか 2 つのパラメーターを持ち、戻り値の型が void ではない静的メソッド)。

  • 完全修飾名が "System.Diagnostics.Contracts.Contract"、"System.String"、"System.IO.Path"、または "System.Type" で始まるメソッド。

  • 呼び出されたデリゲート (デリゲート型自体に PureAttribute 属性が設定されている場合)。 デリゲート型の System.Predicate<T>System.Comparison<T> は純粋と見なされます。

表示

コントラクトで参照されるすべてのメンバーには、少なくとも親のメソッドと同じレベルの可視性が必要です。 たとえば、パブリック メソッドの事前条件でプライベート フィールドを参照することはできません。そのようなコントラクトは、クライアントがメソッドの呼び出しの前に検証できません。 ただし、そのフィールドが ContractPublicPropertyNameAttribute でマークされている場合は、これらの規則から除外されます。

次に、コード コントラクトの使用例を示します。

#define CONTRACTS_FULL

using System;
using System.Diagnostics.Contracts;

// An IArray is an ordered collection of objects.
[ContractClass(typeof(IArrayContract))]
public interface IArray
{
    // The Item property provides methods to read and edit entries in the array.
    Object this[int index]
    {
        get;
        set;
    }

    int Count
    {
        get;
    }

    // Adds an item to the list.
    // The return value is the position the new element was inserted in.
    int Add(Object value);

    // Removes all items from the list.
    void Clear();

    // Inserts value into the array at position index.
    // index must be non-negative and less than or equal to the
    // number of elements in the array.  If index equals the number
    // of items in the array, then value is appended to the end.
    void Insert(int index, Object value);

    // Removes the item at position index.
    void RemoveAt(int index);
}

[ContractClassFor(typeof(IArray))]
internal abstract class IArrayContract : IArray
{
    int IArray.Add(Object value)
    {
        // Returns the index in which an item was inserted.
        Contract.Ensures(Contract.Result<int>() >= -1);
        Contract.Ensures(Contract.Result<int>() < ((IArray)this).Count);
        return default(int);
    }
    Object IArray.this[int index]
    {
        get
        {
            Contract.Requires(index >= 0);
            Contract.Requires(index < ((IArray)this).Count);
            return default(int);
        }
        set
        {
            Contract.Requires(index >= 0);
            Contract.Requires(index < ((IArray)this).Count);
        }
    }
    public int Count
    {
        get
        {
            Contract.Requires(Count >= 0);
            Contract.Requires(Count <= ((IArray)this).Count);
            return default(int);
        }
    }

    void IArray.Clear()
    {
        Contract.Ensures(((IArray)this).Count == 0);
    }

    void IArray.Insert(int index, Object value)
    {
        Contract.Requires(index >= 0);
        Contract.Requires(index <= ((IArray)this).Count);  // For inserting immediately after the end.
        Contract.Ensures(((IArray)this).Count == Contract.OldValue(((IArray)this).Count) + 1);
    }

    void IArray.RemoveAt(int index)
    {
        Contract.Requires(index >= 0);
        Contract.Requires(index < ((IArray)this).Count);
        Contract.Ensures(((IArray)this).Count == Contract.OldValue(((IArray)this).Count) - 1);
    }
}
#Const CONTRACTS_FULL = True

Imports System.Diagnostics.Contracts


' An IArray is an ordered collection of objects.    
<ContractClass(GetType(IArrayContract))> _
Public Interface IArray
    ' The Item property provides methods to read and edit entries in the array.

    Default Property Item(ByVal index As Integer) As [Object]


    ReadOnly Property Count() As Integer


    ' Adds an item to the list.  
    ' The return value is the position the new element was inserted in.
    Function Add(ByVal value As Object) As Integer

    ' Removes all items from the list.
    Sub Clear()

    ' Inserts value into the array at position index.
    ' index must be non-negative and less than or equal to the 
    ' number of elements in the array.  If index equals the number
    ' of items in the array, then value is appended to the end.
    Sub Insert(ByVal index As Integer, ByVal value As [Object])


    ' Removes the item at position index.
    Sub RemoveAt(ByVal index As Integer)
End Interface 'IArray

<ContractClassFor(GetType(IArray))> _
Friend MustInherit Class IArrayContract
    Implements IArray

    Function Add(ByVal value As Object) As Integer Implements IArray.Add
        ' Returns the index in which an item was inserted.
        Contract.Ensures(Contract.Result(Of Integer)() >= -1) '
        Contract.Ensures(Contract.Result(Of Integer)() < CType(Me, IArray).Count) '
        Return 0

    End Function 'IArray.Add

    Default Property Item(ByVal index As Integer) As Object Implements IArray.Item
        Get
            Contract.Requires(index >= 0)
            Contract.Requires(index < CType(Me, IArray).Count)
            Return 0 '
        End Get
        Set(ByVal value As [Object])
            Contract.Requires(index >= 0)
            Contract.Requires(index < CType(Me, IArray).Count)
        End Set
    End Property

    Public ReadOnly Property Count() As Integer Implements IArray.Count
        Get
            Contract.Requires(Count >= 0)
            Contract.Requires(Count <= CType(Me, IArray).Count)
            Return 0 '
        End Get
    End Property

    Sub Clear() Implements IArray.Clear
        Contract.Ensures(CType(Me, IArray).Count = 0)

    End Sub


    Sub Insert(ByVal index As Integer, ByVal value As [Object]) Implements IArray.Insert
        Contract.Requires(index >= 0)
        Contract.Requires(index <= CType(Me, IArray).Count) ' For inserting immediately after the end.
        Contract.Ensures(CType(Me, IArray).Count = Contract.OldValue(CType(Me, IArray).Count) + 1)

    End Sub


    Sub RemoveAt(ByVal index As Integer) Implements IArray.RemoveAt
        Contract.Requires(index >= 0)
        Contract.Requires(index < CType(Me, IArray).Count)
        Contract.Ensures(CType(Me, IArray).Count = Contract.OldValue(CType(Me, IArray).Count) - 1)

    End Sub
End Class