ランタイム情報 ETW イベント

これらの ETW イベントは、SKU、バージョン番号、ランタイムのアクティブ化の方法、起動時に使用されたコマンド ライン パラメーター、GUID (該当する場合) などのランタイムに関する情報をログに記録します。 1 つのプロセスで複数のランタイムが実行されている場合は、これらのイベントの情報 (ClrInstanceID) によって、ランタイムのあいまいさを解消できます。

次の表に、2 つのランタイム情報イベントを示します。 これらのイベントは、任意のキーワードまたはマスクで発生させることができます (詳細については、「 CLR ETW Keywords and Levels」を参照してください)。

イベント イベント ID プロバイダー 説明
RuntimeInformationEvent 187 CLRRuntime ランタイムが読み込まれたときに発生します。
RuntimeInformationDCStart 187 CLRRundown 読み込まれているランタイムを列挙します。

次の表にイベント データを示します。

フィールド名 データ型 説明
ClrInstanceID win:UInt16 CLR または CoreCLR のインスタンスの一意の ID。
Sku win:UInt16 1 – デスクトップ CLR。

2 – CoreCLR。
BclVersion – メジャー バージョン win:UInt16 mscorlib.dll のメジャー バージョン。
BclVersion – マイナー バージョン win:UInt16 mscorlib.dll のマイナー バージョン番号。
BclVersion – ビルド番号 win:UInt16 mscorlib.dll のビルド番号。
BclVersion – QFE win:UInt16 mscorlib.dll の修正プログラムのバージョン番号。
VMVersion – メジャー バージョン win:UInt16 clr.dll または coreclr.dll (SKU によって決まる) のバージョン。
VMVersion – マイナー バージョン win:UInt16 clr.dll または coreclr.dll (SKU によって決まる) のマイナー バージョン。
VMVersion – ビルド番号 win:UInt16 clr.dll または coreclr.dll のビルド番号。
VMVersion – QFE win:UInt16 clr.dll または coreclr.dll の修正プログラムのバージョン番号。
StartupFlags win:UInt32 mscoree.h で定義された起動フラグ。
StartupMode win:UInt8 0x01 - マネージド実行可能ファイル。

0x02 - ホストされた CLR。

0x04 - C++ マネージド相互運用。

0x08 - COM アクティブ化。

0x10 - その他。
CommandLine win:UnicodeString StartupMode=0x01 の場合のみ null 以外。
ComObjectGUID win:GUID StartupMode=0x08 の場合のみ null 以外。
RuntimeDLLPath win:UnicodeString プロセスに読み込まれた CLR .dll ファイルへのパス。

関連項目