ワークフロー サービス登録ツール (WFServicesReg.exe)
ワークフロー サービス登録ツール (WFServicesReg.exe) は、Windows Workflow Foundation (WF) サービスの構成要素の追加、削除、または修復に使用できるスタンドアロン ツールです。
構文
WFServicesReg.exe [-c | -r | -v | -m | -i]
解説
このツールは、.NET Framework 3.5 のインストール場所である %windir%\Microsoft.NET\Framework\v3.5 または %windir%\Microsoft.NET\Framework64\v3.5 (64 ビット コンピューターの場合) にあります。
次の表は、ワークフロー サービス登録ツール (WFServicesReg.exe) で使用できるオプションです。
オプション | 説明 |
---|---|
/c |
Windows ワークフロー サービスを構成します。 インストールおよび修復を行う場合に使用します。 |
/r |
Windows ワークフロー サービスの構成を削除します。 |
/v |
構成または削除に関する詳細情報を印刷します。 |
/m |
MSI ログ形式を有効にします。 |
/i |
アプリケーションの実行時にウィンドウを最小化します。 |
登録
このツールは Web.config ファイルを調べ、次の項目を登録します。
.NET Framework 3.5 参照アセンブリ
.xoml ファイルのビルド プロバイダー
.xoml ファイルおよび .rules ファイルの HTTP ハンドラー
このツールは Machine.config ファイルを調べ、次の拡張機能を登録します。
behaviorExtensions
bindingElementExtensions
bindingExtensions
さらに、次のクライアント メタデータ インポーターも登録します。
policyImporters
wsdlImporters
このツールでは、IIS メタベース内の .xoml および .rules のスクリプトマップおよびハンドラーの登録も行われます。
Windows Server 2003 および Windows XP コンピューター (IIS 5.1 および IIS 6.0) では、.xoml と .rules のスクリプトマップのセットが 1 つ登録されます。
64 ビット コンピューターでは、Enable32BitAppOnWin64
スイッチが有効な場合は WOW モードのスクリプトマップが登録され、Enable32BitAppOnWin64
スイッチが無効な場合はネイティブの 64 ビット スクリプトマップが登録されます。
Windows Vista および Windows Server 2008 (IIS 7.0 以上) コンピューターでは、.xoml と .rules のハンドラーのセットが 2 つ登録されます。そのうち 1 つは統合モード用で、もう 1 つはクラシック モード用です。
64 ビット コンピューターでは、Enable32BitAppOnWin64
スイッチの状態にかかわらず、統合モード用、WOW クラシック モード用、およびネイティブ 64 ビット クラシック モード用の 3 セットのハンドラーが登録されます。
Note
ServiceModelreg.exe とは異なり、WFServicesReg.exe では、特定の Web サイトのスクリプトマップまたはハンドラーの追加、削除、修復を行うことはできません。 この問題の回避策については、「スクリプトマップの修復」セクションを参照してください。
使用シナリオ
.NET Framework 3.5 インストール後の IIS のインストール
Windows Server 2003 コンピューターでは、.NET Framework 3.5 のインストールは IIS のインストール前に行います。 IIS メタベースを使用できないため、.NET Framework 3.5 のインストールは、.xoml と .rules のスクリプトマップをインストールせずに正常に終了します。
IIS をインストールした後、/c
スイッチを指定して WFServicesReg.exe ツールを使用することで、特定のスクリプトマップをインストールできます。
スクリプトマップの修復
[Web サイト] ノードでスクリプトマップが削除される
Windows Server 2003 コンピューターでは、[Web サイト] ノードから .xoml または .rules が誤って削除されます。 これは、/c
スイッチを指定して WFServicesReg.exe ツールを実行することにより、修復できます。
特定の Web サイトでスクリプトマップが削除される
Windows Server 2003 コンピューターでは、[Web サイト] ノードではなく、特定の Web サイト ([既定の Web サイト] など) から .xoml または .rules が誤って削除されます。
特定の Web サイトの削除されたハンドラーを修復するには、"WFServicesReg.exe /r" を実行して、すべての Web サイトからハンドラーを削除した後、"WFServicesReg.exe /c" を実行して、すべての Web サイトについて適切なハンドラーを作成します。
IIS モードの切り替え後のハンドラーの構成
IIS が共有構成モードであるときに .NET Framework 3.5 がインストールされると、共有の場所の下に IIS メタベースが構成されます。 IIS を非共有構成モードに切り替えると、ローカル メタベースには必要なハンドラーが格納されません。 ローカル メタベースを正しく構成するには、共有メタベースをローカル メタベースにインポートするか、"WFServicesReg.exe /c" を実行してローカル メタベースを構成してください。