SQL 追跡
SqlTracking サンプルでは、追跡レコードを SQL データベースに書き込むカスタムの SQL 追跡参加要素を作成する方法を示します。 Windows Workflow Foundation (WF) には、ワークフロー インスタンスの実行を視覚的に示すワークフロー追跡機能が用意されています。 追跡ランタイムでは、ワークフローの実行中にワークフロー追跡レコードが出力されます。 ワークフロー追跡機能の詳細については、「ワークフロー追跡とトレース」を参照してください。
サンプルを使用する
SQL Server 2008、SQL Server 2008 Express、またはそれ以降のバージョンがインストールされていることを確認します。 サンプルと共にパッケージ化されているスクリプトは、SQL Express インスタンスをローカル コンピューターで使用していることが前提になります。 別のインスタンスがある場合は、データベース関連のスクリプトを変更してからサンプルを実行してください。
Scripts ディレクトリ (\WF\Basic\Tracking\SqlTracking\CS\Scripts) 内で Trackingsetup.cmd を実行して SQL Server 追跡データベースを作成します。 これによって、TrackingSample という名前のデータベースが作成されます。
注意
このスクリプトでは、SQL Express の既定のインスタンスにデータベースが作成されます。 別のデータベース インスタンスにインストールする場合は、Trackingsetup.cmd スクリプトを編集してください。
Visual Studio で SqlTrackingSample.sln を開きます。
Ctrl+Shift+B キーを押して、ソリューションをビルドします。
F5 キーを押してアプリケーションを実行します。
ブラウザー ウィンドウが開き、アプリケーションのディレクトリの一覧が示されます。
ブラウザーで、StockPriceService.xamlx をクリックします。
ブラウザーに、[StockPriceService] ページが表示され、ローカル サービスの WSDL アドレスが示されます。 このアドレスをコピーします。
ローカル サービスの WSDL アドレスの例として、
http://localhost:65193/StockPriceService.xamlx?wsdl
があります。エクスプローラーを使用して、WCF テスト クライアント (WcfTestClient.exe) を実行します。 これは、Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE ディレクトリにあります。
WCF テスト クライアントで、 [ファイル] メニューの [サービスの追加] をクリックします。 テキスト ボックスにローカル サービスのアドレスを貼り付けます。 [OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
WCF テスト クライアントで、 [GetStockPrice] をダブルクリックします。 これにより、パラメーターを 1 つ受け取る
GetStockPrice
操作が開きます。「Contoso
」という値を入力して、[呼び出し] をクリックします。出力された追跡レコードが SQL データベースに書き込まれます。 追跡レコードを表示するには、SQL Management Studio で TrackingSample データベースを開き、テーブルに移動します。 テーブルで選択クエリを実行すると、それぞれのテーブルに格納されている追跡レコード内のデータが表示されます。
SQL Server Management Studio の詳細については、SQL Server Management Studio の概要に関するページを参照してください。 SQL Server Management Studio はこちらからダウンロードしてください。
サンプルをアンインストールする
サンプル ディレクトリ ( \WF\Basic\Tracking\SqlTracking) 内の Trackingcleanup.cmd スクリプトを実行します。
注意
Trackingcleanup.cmd は、ローカル コンピューターの SQL Express 内にあるデータベースを削除しようとします。 別の SQL Server インスタンスを使用している場合は、Trackingcleanup.cmd を編集します。
関連項目
.NET