SYSLIB0041: 一部の Rfc2898DeriveBytes コンストラクターは廃止されました
次の Rfc2898DeriveBytes コンストラクターは .NET 7 以降廃止されました。 これらをコードで使用すると、コンパイル時に警告 SYSLIB0041
が生成されます。
- Rfc2898DeriveBytes(String, Byte[])
- Rfc2898DeriveBytes(String, Int32)
- Rfc2898DeriveBytes(Byte[], Byte[], Int32)
- Rfc2898DeriveBytes(String, Byte[], Int32)
- Rfc2898DeriveBytes(String, Int32, Int32)
これらのオーバーロードによってハッシュ アルゴリズムや反復回数が既定の設定になります。既定値では安全ではないと見なされます。 これらは、.NET 4.7.1 以前のバージョンで利用できたコンストラクターのすべてです。 今後は、新しいコンストラクターのみを使用してください。
回避策
反復回数 (既定値は 1000) とハッシュ アルゴリズム名 (既定値は HashAlgorithmName.SHA1) を明示的に指定できる別のコンストラクター オーバーロードを使用します。
既定の反復カウントまたは既定のハッシュ アルゴリズムを使用している場合、値をもっと安全にすること (つまり、反復回数を増やし、ハッシュ アルゴリズムを新しくする) を検討してください。
警告を抑制する
古い API を使う必要がある場合は、コードまたはプロジェクト ファイルで警告を抑制することができます。
単一の違反だけを抑制するには、ソース ファイルにプリプロセッサ ディレクティブを追加して警告を無効にしてから、再度有効にします。
// Disable the warning.
#pragma warning disable SYSLIB0041
// Code that uses obsolete API.
// ...
// Re-enable the warning.
#pragma warning restore SYSLIB0041
プロジェクトですべての SYSLIB0041
警告を抑制するには、プロジェクト ファイルに <NoWarn>
プロパティを追加します。
<Project Sdk="Microsoft.NET.Sdk">
<PropertyGroup>
...
<NoWarn>$(NoWarn);SYSLIB0041</NoWarn>
</PropertyGroup>
</Project>
詳細については、「警告を表示しない」を参照してください。
GitHub で Microsoft と共同作業する
このコンテンツのソースは GitHub にあります。そこで、issue や pull request を作成および確認することもできます。 詳細については、共同作成者ガイドを参照してください。
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