メモリ内の XML データの処理

Microsoft .NET Framework には、XML データを処理するための 3 つのモデルである XmlDocument クラス、XPathDocument クラス、および LINQ to XML (C#)LINQ to XML (Visual Basic) が含まれています。

XmlDocument クラスは、W3C ドキュメント オブジェクト モデル (DOM) 勧告の DOM Level 1 Core および DOM Level 2 Core を実装しています。 DOM は XML ドキュメントのメモリ内 (キャッシュ) ツリー表現です。 XmlDocument およびその関連クラスを使用すると、XML ドキュメントの作成、データの読み込みとアクセス、データの変更、および変更の保存が可能です。

XPathDocument クラスは、XPath データ モデルに基づく、読み取り専用のメモリ内データ ストアです。 XPathNavigator クラスは、読み取り専用の XPathDocument クラスと XmlDocument クラス内の XML ドキュメント全体にカーソル モデルを使用して、いくつかの編集オプションとナビゲーション機能を提供します。

LINQ to XML は、XML データの処理を目的として .NET Framework バージョン 3.5 で導入されたモデルです。 統合言語クエリ (LINQ) を活用するメモリ内モデルです。 LINQ では C# および Visual Basic の言語構文を拡張することで、新しいクエリ機能を実現しています。

このセクションの内容

DOM モデルを使用した XML データの処理
XmlDocument とその関連クラスを使用した XML データの処理について説明します。

XPath データ モデルを使用した XML データの処理
XPathDocumentXmlDocument、および XPathNavigator クラスを使用した XML データの処理について説明します。

LINQ to XML を使用した XML データの処理
LINQ to XML の概要を簡単に説明し、LINQ to XML に関する参照先のリンクを示します。

XML ドキュメントと XML データ