2021 年リリース サイクル 2 の Dynamics 365 Finance に向けた計画と準備

概要

Microsoft Dynamics 365 Finance を使用すると、組織はグローバルな財務業務のリアルタイム監視、成果の予測、データに基づく意思決定によって、ビジネスの俊敏性と成長を促進できます。 Dynamics 365 Finance は、Dynamics 365、Office 365、およびパートナー アプリケーション全体でデータとプロセスの緊密な統合を実現することで、時間を節約し、組織間のコラボレーションを促進します。また、より迅速かつ情報に基づいた意思決定を可能にする、財務情報の一元化されたソースを提供します。 これによりユーザーは、それぞれのロールおよび基本設定に応じた直感的なユーザーインターフェイスを使用して、いつでも、どこでも業務を行うことができます。

インテリジェントな分析情報によるアクションの推進

金融はすべてのビジネスの中核であり、新しいビジネス モデル、埋め込みのインテリジェンス、および自動化をサポートし、財務担当者の作業方法とデータ操作方法を見直すことは革新の絶好の機会となります。 Dynamics 365 Finance は、信頼できる方法でのユーザーへのインテリジェンスと自動化の提供をリードし続けます。 2021 年リリース サイクル 2 の計画では、Finance Insights の一般提供の一部として、データ主導の分析情報に焦点を当てます。 Finance Insights は、予測結果に基づく自動化を使用したインテリジェントなキャッシュ フロー オファリングです。 ユーザーは、すぐに使用できる機械学習を財務業務に活用できます。 これには、実際の買掛金勘定、売掛金勘定、プロジェクト トランザクション、予測される結果に基づく、顧客の支払い時期の予測の表示、予算の予測、予測される現金持高の表示などが含まれます。

日常業務での使いやすさの向上

財務業務を時間どおりに確実に完了させるために、お客様が最も重要なときに生産性を向上できるように支援します。 お客様が日常的に使用するサービスを自動化および最新化して、固定資産、年度末決算、財務分析コードに関する使いやすさとパフォーマンスを向上します。

対応地域の拡大、グローバルな複雑さの軽減、拡張性の簡素化

2 つの主要な領域に焦点を当てることにより、グローバリゼーションの提供を引き続き強化します。 第一に、すぐに利用できる国と地域をさらに拡大して、世界中のお客様による Dynamics 365 Finance の使用を容易にします。 過去 2 回のサイクルで出荷した 6 つの新しい国と地域に加えて、2021 年リリース サイクル 2 ではインドネシア向けローカライズを追加します。

第二に、構成可能な、コーディングなし (またはわずかなコーディング) のグローバリゼーション機能を引き続き強化し、エンタープライズ規模の機能とパフォーマンスを実現するグローバリゼーション マイクロサービスへと変換して、グローバリゼーションの拡張性をさらに簡素化します。 税計算サービスが一般提供になり、複雑な税コンプライアンスのシナリオをサポートします。 電子請求サービスの対象国を拡大し、Microsoft Dataverse を介してファーストパーティまたはサードパーティのアプリケーションとの統合を実現します。 また、構成可能なビジネス ドキュメントと電子申告に関するいくつかの拡張機能も提供します。

_{* 概要ガイドは英語版でのみご利用いただけます。}

投資分野

コア財務
コア ファイナンスのこのリリースは、コア財務機能に追加の機能強化をもたらし、お客様が年末の決算と日常の処理を成功させるために準備できるようにすることに焦点を当てています。 品質、パフォーマンスのほか、お客様から要望があった機能強化に重点を置き、日常のコア プロセスを財務分析コードと期末処理に関連するサービスに最新化します。

グローバリゼーション
Dynamics 365 Finance、Dynamics 365 Supply Chain Management、Dynamics 365 Commerce、および Dynamics 365 Project Operations のグローバリゼーションは、言語の翻訳だけでなく、税、監査、ビジネス ドキュメントのレイアウト、銀行業務などの領域における複雑な国固有の規制要件へのコンプライアンスにも対応しています。 2021 年リリース サイクル 2 では、グローバルな拡大と、コーディングなし (またはわずかなコーディング) のグローバリゼーション サービスという 2 つの主要な領域に焦点を当てています。

• グローバルな拡大: ロシア向け Commerce ローカライズと、インドで既に提供されている Commerce ローカライズを拡張する、要望の多かったインド向け eコマース ローカライズが提供されます。 また、インドネシア向けローカライズも提供され、すぐに利用できる対応地域が合計 44 の国/地域に拡大されます。

• コーディングなし (またはわずかなコーディング) のグローバリゼーション サービス: 構成可能な、コーディングなし (またはわずかなコーディング) のグローバリゼーション機能を引き続き強化し、エンタープライズ規模の機能とパフォーマンスを実現するグローバリゼーション マイクロサービスへと変換して、グローバリゼーションの拡張性をさらに簡素化します。 税計算サービスが一般提供になり、複雑な税コンプライアンスのシナリオをサポートします。 電子請求サービスの機能と対象国を拡大し、Microsoft Dataverse を介してファーストパーティまたはサードパーティのアプリケーションと統合することにより、それらのアプリケーションでリアルタイムな税務申告と企業間電子請求という世界的なトレンドに対応した Microsoft のサービスを使用できるようにします。 また、構成可能なビジネス ドキュメントと電子申告に関する、(最も人気のあるアイデアに基づく) 要望の多かった機能もいくつか提供されます。

Finance Insights
Finance Insights は、財務プロセスに AI のパワーを活用することにより、デジタル変革を加速します。 組織が迅速に意思決定を行い、リスクを軽減し、戦略的イニシアチブに集中しようとするときは、反復的で、時間がかかり、価値の低い毎日の活動を財務から取り除くことが重要です。 AI のパワーを活用する Finance Insights により、会社の現金持高を迅速に把握するだけでなく、それを改善するためのプロアクティブなアクションを実行できるようになります。 面倒なタスクを自動化するか取り除くことで、AI 専門知識の開発または採用の障壁は回避され、ビジネスを前進させるための分析情報が残されます。

このリリース サイクル中に提供される機能セット全体の詳細については、以下の Dynamics 365 Finance のリリース計画をご確認ください。

アプリケーション管理者向け

自動的に有効になる、ユーザー エクスペリエンスに影響を与えるユーザー機能
ユーザーに影響を与える機能は、アプリケーション管理者が確認する必要があります。 これにより、リリース変更管理が容易になり、市場にリリースされた新機能のオンボーディングを成功させることができます。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、自動的に有効化される」とタグ付けされたすべての機能を探してください。

アプリケーション管理者が有効にする必要のある機能
このリリース サイクルには、ユーザーが利用できるように管理者、作成者、またはビジネス アナリストによって有効化または構成される必要のある機能が含まれています。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、管理者、作成者、またはアナリストによる有効化/構成が必要」とタグ付けされたすべての機能を探してください。

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