2021 年リリース サイクル 2 の Microsoft Cloud for Financial Services に向けた計画と準備

概要

Microsoft Cloud for Financial Services は、金融サービス データを大規模に管理する機能を提供することで、金融サービス組織が簡単に顧客エクスペリエンスを向上させ、エンゲージメントを調整し、運用効率を向上できるようにします。

Microsoft Cloud for Financial Services は、Microsoft Dynamics 365、Microsoft 365、Microsoft Azure の機能を統合することにより、金融サービス組織のデジタル変革を達成する能力を促進します。

Microsoft Cloud for Financial Services の 2021 年リリース サイクル 2 の更新情報

投資分野

リテール バンキング データ モデル
Microsoft Dataverse でホストされた専用の銀行データ モデルには、財務情報、グループとリレーションシップ、記念日などの新しい分析コードが取り込まれます。

銀行が CRM のメリットをすばやく活用し、ビジネス モデルをすぐにサポートできるように、リテール バンキングのシナリオ向けにカスタマイズされた Common Data Model の拡張機能を導入します。

これらの変更により、Dynamics 365 ソリューションの採用が促進され、ビジネス プロセスに関連した一貫性のあるプロセスとメジャーをすぐに利用できます。

Collaboration Manager
Microsoft Teams の Collaboration Manager for Loans は、自動化ツールとコラボレーション ツールを使用して、チームが融資プロセスを加速し、申請から契約までの時間を短縮するのに役立ちます。 このアプリを使用すると、会議、顧客の予約、メモ、ファイル、承認を共同で作成できます。これらはすべて、ローンの記録に添付されます。

Collaboration Manager for Loans では、次の機能を通じて組織を支援できます。

• 融資の自動化: ビジネス プロセスを効率化できます。
• チーム間のコラボレーション: チームを強化できます。
• コミュニケーション: バーチャルや対面での予定をスケジュールして管理し、社内チームにメッセージを送信できます。

Banking customer engagement
リテール バンキング専用に設計されたこのソリューションによって、銀行のエージェントは顧客をすべての方向から見て、すばやくやり取りすることができます。 これにより、関連する財務情報、銀行業務の区分、および解約の可能性が提供されます。 このソリューションは、Dynamics 365 Customer Insights による銀行専用の AI モデルを利用しています。 コンテキスト情報により、顧客サービス担当者 (CSR) は問題を迅速に解決し、より良い結果を得るための取り組みを実施して、顧客満足度とエージェントの生産性を向上させることができます。

Unified customer profile
顧客の期待の変化に伴い、リテール バンクは、パーソナライズされたエクスペリエンスと効率的でプロフェッショナルなサービスを維持しながら、顧客エクスペリエンスを向上させ、顧客に対応することを常に求められています。

銀行内のデータ サイロにより、リレーションシップ マネージャーは、顧客情報、特性、財務履歴、およびインテリジェントな分析情報に対する統合された可視性を欠いています。 これにより、パーソナライズされたエクスペリエンスを提供する能力が制限され、成長の機会を逃す可能性があります。

Unified customer profile を使用すると、リレーションシップ マネージャーは顧客の包括的なビューを取得できます。これにより、パーソナライズされたエクスペリエンスを通じてより良い結果に到達でき、クロスセルとアップセルが促進され、顧客の維持率とロイヤルティが向上します。

Customer intelligence
現在の銀行業界では、銀行のエージェントが多くの顧客にサービスを提供しています。 エージェントは、債権、資産、負債に基づく顧客の財務力 (顧客のアクション、記念日、銀行につながりがある人々との人間関係/取引関係の概要を含む) を深く理解したうえでコミュニケーション、助言、情報の提供を行う必要があります。 顧客に関するこの情報は、営業、サービス、マーケティング、運用システムなど、銀行で複数の個別のモジュールにわたって保存されます。 銀行のエージェントがこのすべての情報にアクセスするには、複数のシステムを検索する必要があります。多くの場合、これらのシステムには不完全で不正確、かつ分離されたデータが含まれています。

Customer intelligence により、Dynamics 365 Customer Insights を通じて複数のソースにわたる重要かつ正確で、関連性の高い顧客情報が統合されます。 これにより、エージェントは関連する分析情報を使用して顧客とやり取りできます。この分析情報は、人口統計情報、金融政策、態度を組み合わせて金融セグメントと AI モデルを形成します。 これらの分析情報を組み合わせることで、エージェントは顧客についてすばやく理解できます。

Customer onboarding
今日のデジタル化された世界では、銀行は申請者に対して、オンライン チャネルを使用して各自の口座に関する情報を受け取り、財務状況を追跡することを提案しています。

ローンを申請する場合、申請者は通常、利用可能なオプションを調べてその適合性を評価するための最初のステップとして、公式 Web サイトまたはモバイル アプリケーションを使用して銀行に連絡します。 適切なローンをすばやく簡単に調整することで、熱心な顧客と別の貸し手に頼る顧客の違いが生まれます。 融資申込みの体験を申請者がオンラインで開始できるようにして銀行に初期情報を提供してもらうことで、関連情報を提供して申請者の関心をリアルタイムで把握する機会が生まれます。 ただし、場合によっては、このプロセスが途中で中止され、申請情報が不完全なままになります。 このような営業案件が対処されないまま残らないようにするために、銀行はオンライン エクスペリエンスを CRM に接続して、確実にフォローする必要があります。

このリリース サイクル中に提供される機能セット全体の詳細については、以下の Microsoft Cloud for Financial Services のリリース計画をご確認ください。

アプリケーション管理者向け

自動的に有効になる、ユーザー エクスペリエンスに影響を与えるユーザー機能
ユーザーに影響を与える機能は、アプリケーション管理者が確認する必要があります。 これにより、リリース変更管理が容易になり、市場にリリースされた新機能のオンボーディングを成功させることができます。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、自動的に有効化される」とタグ付けされたすべての機能を探してください。

アプリケーション管理者が有効にする必要のある機能
このリリース サイクルには、ユーザーが利用できるように管理者、作成者、またはビジネス アナリストによって有効化または構成される必要のある機能が含まれています。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、管理者、作成者、またはアナリストによる有効化/構成が必要」とタグ付けされたすべての機能を探してください。