2022 年リリース サイクル 1 の Dynamics 365 Business Central に向けた計画と準備

概要

Dynamics 365 Business Central は、中小規模の組織向けに設計および最適化された包括的なビジネス アプリケーション ソリューションです。 2022 年リリース サイクル 1 では、ユーザーの運用開始を支援するアプリ内改善を提供することで、新規と既存の両方のお客様が生産的な利用をより迅速に実現できるようにすることにさらに取り組みます。 ヘルプ ペインの機能を拡張し、新規と既存両方のユーザーを支援するための頼りになるリソースにします。 引き続き地理的な範囲を拡大し、メニューのナビゲーションを容易にすることに重点を置くことで、パフォーマンスと使いやすさを向上させます。 ユーザーの生産性を高めるため、Excel のレイアウトを使用してレポート機能を強化します。

シームレスなサービス: 業種を問わず、中小規模のビジネス (SMB) のビジネス ユーザーは、業務を遂行するための信頼できるサービスとプラットフォームを期待しています。

管理: 2022 年リリース サイクル 1 では、Business Central でパートナーがテナントを管理する方法と、管理者がライセンスとアクセス許可を管理する方法を簡素化および改善するように設計された一連の機能を提供します。

アプリケーション: Business Central の財務およびサプライ チェーン機能は、ユーザーがビジネス プロセスをより生産的に実行できるように、いくつかの最適化と機能強化によって改善されています。

Microsoft 365 との連携強化: 2022 年リリース サイクル 1 では、Microsoft Teams での協調ビジネス プロセスの効率を向上させ、Excel および Outlook アドインを強化します。

国と地域: 2022 年リリース サイクル 1 では、より多くの国と地域で Business Central が一般提供されます。

オンボード: 2022 年リリース サイクル 1 では、お客様は新しい最新のヘルプ ペインを使用して、生産的な利用をより迅速に実現できます。

開発ツール: Visual Studio Code に完全に移行したので、開発者の生産性を高める領域への取り組みを続けます。 さらに、パートナー向けの GitHub Go を導入し、パイプライン、Docker、または PowerShell に関する予備知識がなくても、アプリの CI/CD をセットアップできるようにします。

Power Platform: Power Automate の機能を強化し、組織の特定のニーズに合わせたワークフローの設定を大幅に容易にします。

Dynamics 365 Business Central の 2022 年リリース サイクル 1 の更新情報

_{* 概要ガイドは英語版でのみご利用いただけます}

投資分野

Microsoft 365 との連携強化
2022 年リリース サイクル 1 では、Excel との統合の強化を通じて、Excel のレイアウト機能を使用する、より強力なレポート機能に投資します。 また、Teams での共同ビジネス プロセスのサポートがさらに改善され、Business Central ページを Teams チャネルに取り込むことができるようになります。 最後に、Teams で提供する Business Central からの情報も充実させます。

開発
AL 言語をさらに強力にし、開発者に優れたエクスペリエンスを提供するなど、開発者向けの豊富な拡張性ツール機能への投資を続けています。

Microsoft Power Platform
2022 年リリース サイクル 1 では、Microsoft Dataverse および Microsoft Power Platform との統合が強化されており、Power Apps、Power Automate、Power BI を Business Central で使用するときに、ユーザーは独力で高い生産性を実現できます。 たとえば、特定の Business Central ページからの Power Automate フローのトリガーが簡単かつ直感的になっています。 別の例では、この更新により、Power Automate フローで Dataverse 仮想テーブルのデータ変更イベントを使用できるようになります。

適用
2022 年リリース サイクル 1 では、最も一般的な改善要求に基づいて更新を行います。 より優れたレポートに投資し、遅延転記の管理を改善します。また、場所の既定の分析コードを許可することで分析コード機能を改善し、サプライ チェーン領域にいくつかの改善を行います。

国と地域
さらに多くの国が追加され、70 を超える国と地域で Business Central が提供されるようになりました。 追加の国と地域への拡大はパートナー主導のローカライズによって実現します。 関連するローカライズ アプリがパートナーによって作成され、AppSource に公開されています。 組み込みの言語オファリングと組み合わせると、世界の 70 を超える国と地域のお客様が Business Central を利用できます。

オンボード
オンボードは、すべてのリリース サイクルで重要視されているポイントです。 目標は、新規顧客のオンボードを高速化するだけでなく、新しいユーザーのオンボードも行うことです。 最新のリリース サイクルでは、パートナーが大規模で均一なオンボード エクスペリエンスを提供できるようにすることで、新規顧客のオンボードにおける摩擦の一部を取り除きました。 これにより、パートナーはより価値のあるサービスを顧客に提供できます。 パートナーは、開始チェックリスト、指導のヒント、構成パッケージ、支援付きセットアップなど、製品内の成果物を組み合わせて使用できます。

2022 年リリース サイクル 1 では、人中心のエクスペリエンスに焦点を当てるので、Dynamics 365 Business Central へのオンボードがさらに簡単になります。 Business Central で、コンテキスト固有のコンテンツに簡単にアクセスできるようになります。 これにより、学習曲線を平坦化し、個々のユーザーがビジネス プロセスを実行するときの障害を取り除きます。 また、ユーザーは、ガイドに従って、Business Central をニーズに合わせてパーソナライズする方法を理解できるようになります。

コンテキスト固有のコンテンツへのアクセスでは、他の Microsoft 製品と同様の、新しいモダンなヘルプ ウィンドウを利用します。 ユーザーがヘルプ ウィンドウからアクセスできるコンテキスト固有のコンテンツには、Microsoft がホストするコンテンツとパートナーがホストするコンテンツが含まれるため、ヘルプ ウィンドウは障害を取り除くための頼りになる場所です。

さらに、指導のヒントにクリック可能なリンクを追加できるようになったことで、ページレベルおよびコントロールレベルの指導のヒントでドキュメントやその他のアプリ内ページを参照できるようになりました。

最新のクライアント
2022 年リリース サイクル 1 では、使いやすさ、アクセシビリティ、パフォーマンス、および安定性の向上に重点を置いて、幅広いクライアントのポートフォリオに対して改善を行っています。

サービスとプラットフォーム
中小規模のビジネス (SMB) の業界に関係なく、ビジネス ユーザーは、業務を遂行するための信頼できるサービスとプラットフォームを期待しています。 すべてのリリース サイクルで、パフォーマンスを向上させます。 このリリース サイクルでは、製品内のパフォーマンス アドバイザーとクライアント内のパフォーマンス プロファイラーを有効にすることで、より多くの分析情報を提供します。 また、クライアントのレンダリング時間とデータ入力のパフォーマンスを改善する作業を続けます。

ガバナンスと管理
Business Central の 2022 年リリース サイクル 1 には、管理者と IT プロフェッショナルが顧客環境の設定、保護、管理、ガバナンス維持、監視を行うのに役立つ、一連の管理およびガバナンス機能が用意されています。 取り組む分野には、追加の詳細とサポート情報を含めるためのエラー メッセージの改善が含まれます。

レポート作成
レポート機能は、新しい成長の機会に関する分析情報を取得するためだけでなく、事業計画の議論の基盤となるデータを共有するための手段としても、多くのビジネス ユーザーにとって最重要事項です。 Excel のレイアウトを利用して、より良いエクスペリエンスを提供します。 また、アカウント スケジュール機能も改善します。 最後に、ビジネス ユーザーのホーム ページにより多くの Power BI ダッシュボードが表示されるようにすることで、Power BI の分析を改善します。

このリリース サイクル中に提供される機能セット全体の詳細については、以下の Dynamics 365 Business Central のリリース計画をご確認ください。

アプリケーション管理者向け

自動的に有効になる、ユーザー エクスペリエンスに影響を与えるユーザー機能
ユーザーに影響を与える機能は、アプリケーション管理者が確認する必要があります。 これにより、リリース変更管理が容易になり、市場にリリースされた新機能のオンボーディングを成功させることができます。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、自動的に有効化される」とタグ付けされたすべての機能を探してください。

アプリケーション管理者が有効にする必要のある機能
このリリース サイクルには、ユーザーが利用できるように管理者、作成者、またはビジネス アナリストによって有効化または構成される必要のある機能が含まれています。 完全なリストについては、リリース計画で「ユーザー向けで、管理者、作成者、またはアナリストによる有効化/構成が必要」とタグ付けされたすべての機能を探してください。

Business Central を最大限に活用する