POS でシリアル番号管理された製品の返品

この記事では、Microsoft Dynamics 365 Commerce POS (POS) アプリケーションの返品プロセスの一部としてシリアル番号が付された品目を検証するための機能について説明します。

メモ

Commerce バージョン 10.0.20 リリース以降では、POS での統合返品処理エクスペリエンス という新しい機能が利用可能です。 POS での返品注文処理時にシリアル番号の検証を使用するには、この機能を有効にする必要があります。 この機能が有効な場合に提供される他の機能の詳細については、POS での返品の作成を参照してください。

機能を有効にした後で無効にすることはできません。

シリアル番号付き返品を検証するためのオプション

POS での統合返品処理エクスペリエンス機能を有効にすると、組織が、POS を通じてシリアル番号で制御される品目の返品検証を実行できます。 この機能により、返品されるシリアル番号が販売された元のシリアル番号と異なる場合に警告を表示できます。 Commerce Version 10.0.20 リリース以降では、ユーザーが受信するメッセージは警告メッセージのみです。 ユーザーは、当初販売されたシリアル番号とは異なるシリアル番号に対する返品処理を続行できます。

POS での統合返品処理エクスペリエンス機能が有効になった後に組織に対してシリアル番号の検証を構成するには、Commerce Headquarters の Retail と Commerce > 本社の設定 > パラメーター > コマース パラメーターに移動します。 在庫タブの店舗在庫操作クイックタブで、POS 返品時にシリアル番号の検証を有効にするオプションをはいに設定 します。

POS でシリアル番号が設定された品目の返品の処理

POS 返品でのシリアル番号の検証を有効にするオプションがはいに設定されている場合、POS を使用してシリアル番号管理されている品目が返品されれば、ユーザーは返品可能な製品ページの詳細ペインに返品行のシリアル番号を入力できます。 入力したシリアル番号が販売トランザクションで販売された元のシリアル番号と一致しない場合、ユーザーに警告メッセージが表示されます。 ただし、アプリケーションによりユーザーが返品の転記を続行できなくなることはありません。

メモ

現在、POS では、元の注文数量が 1 つ以下の返品明細行でのみシリアル番号の検証がサポートされます。 元の販売注文行が POS 以外のチャンネルで作成されている場合、特定の販売行のシリアル番号が付いた品目の注文済数量が複数の場合、POS を使用して品目を適切に返品することはできません。

追加リソース

POS での返品の作成