ビジターの位置情報検出を設定する

Customer Service 用オムニチャネルには、Dynamics 365 Customer Service Enterprise の機能を拡張する一連の機能が用意されていて、組織はデジタル メッセージング チャネルを通して顧客と即座につながり、やり取りできるようになります。 Customer Service 用オムニチャネルにアクセスする際は、追加のライセンスが必要です。 詳細については、Dynamics 365 Customer Service 価格の概要Dynamics 365 Customer Service 価格プラン ページを参照してください。

チャット ウィジェットの設定をすることで、ビジターの経度に基づいた位置情報を検出することができます。 位置情報の検出を有効にすると、ビジターがチャットを開始する際、webブラウザ上にメッセージが表示されます。 ビジターが位置情報の共有を承認すると、位置情報がエージェントに共有されます。 その後、エージェントはこの情報を使用して、個人用に設定されたサポート サポートエクスペリエンスを提供できます。

Note

顧客がWebブラウザで位置情報の共有を無効にしている場合は、エージェントが位置情報の検出を有効にしていても位置情報の検出ができません。

位置情報の検出を有効にするには、まずBing Maps APIキーを取得し、位置情報プロバイダのレコードを作成する必要があります。 位置情報プロバイダのレコード作成が完了したら、対応するチャットウィジェットの 場所 タブに追加して位置情報検出を有効にする必要があります。 Bing Maps APIキーを取得する方法については、Bing Maps Key の取得を参照してください。

前提条件

セキュリティで保護された列に対するアクセス許可があることを確認します。 詳細: セキュリティで保護された列にアクセスするためのアクセス許可を構成する

位置情報プロバイダのレコードを作成する

Customer Service 管理センター アプリで、位置情報プロバイダーのレコードを作成できます。

  1. Customer Service 管理センターのサイトマップで、顧客サポート顧客設定 を選択します。 顧客設定ページが表示されます。

  2. 位置情報 セクションで 管理 を選択します。 位置情報プロバイダーのアクティブ化 ページが表示されます。

  3. 新規 を選択して、位置情報プロバイダのレコードを追加します。

  4. 新規位置情報プロバイダ ウィンドウで、以下の情報を入力します:

    • 名称:位置情報レコードの名称。

    • Bing Maps Key: ビジターの位置情報を取得するBing Maps の API鍵。

    位置情報レコードを作成する。

  5. 保存して閉じる を選択します。

ビジターの位置情報検出を有効にする

Customer Service 管理センター アプリを使用している場合は、次の手順を実行します:

  1. 位置情報を有効にするチャット ウィジェットのチャット チャネル設定に移動します。

  2. 動作タブで、顧客の場所の検出に関して、トグルをオンに設定します。

  3. 位置情報プロバイダーの一覧で、構成したプロバイダーを選択します。

  4. 設定を保存します。

プライバシー通知

場所データ: ユーザーが場所検出のブラウザ要求を承認すると、アプリまたは Web サイトはユーザーの正確な位置情報データを収集して使用する場合があります。 正確な場所データには、グローバル ポジショニング システム (GPS) データや、近くの携帯電話基地局や Wi-Fi ホットスポットを識別するデータがあります。 アプリまたは Web サイトは、ユーザーのブラウザから緯度と経度の情報を収集し、Bing Maps に送信して、ユーザーの番地、都市、州、国、郵便番号などの正確な位置情報に変換します。 アプリまたは Web サイトは、Microsoft Dynamics 365 に場所データを送信する場合があります。 ユーザーは、Webブラウザで位置情報の設定を無効にすることで、位置情報を検出されないように設定することができます。 Bing Maps の使用はすべて、 Bing Mapsエンドユーザー使用規約 ( https://go.microsoft.com/?linkid=9710837 で入手可能) および https://go.microsoft.com/fwlink/p/?LinkID=248686 におけるBing Mapsプライバシーに関する声明 に規定されています。 管理者は 「ビジターの場所をリクエストする」 を 「いいえ」 に設定することで、ビジターの位置情報機能をオフにすることができ、アプリや Web サイトから Bing Map に詳細情報が送信されることはありません。

注意: Bing Maps では排他的使用を目的とした専用データセンターの提供をしておらず、また Government Community Cloud のように利用可能なデータの分離もできません。 Bing Maps の使用は、Dynamics 365 online for Government に適用されている固有の契約条件に従うものではありません。 ビジターの位置情報機能を使用しない場合は、管理者がこの機能を無効にしていることを確認する必要があります。