Git での X++

Git はバージョン管理のの最新のスタンダードです。 また、一般的な開発に推奨される Microsoft の既定のバージョン管理システム プロバイダーでもあります。 X++ の開発者は、X++ 用の Team Foundation Version Control (TFVC) をセットアップするための 既存のガイダンス を既にご存知かもしれませんが、多くの組織が Git を標準化しています。 この記事では、Git による X++ のコード管理の概念を紹介し、X++ の開発に Git ツールを使用するチームにとって重要な考慮が必要な事項について概説します。

考慮事項と制限

以下のリストでは、X++ 用の Git リポジトリ (repo) を設定し、Git 経由で X++を 開発するための開発者環境をセットアップするために必要な、既知の制限事項と回避策について説明します:

  • Dynamics 365 財務と運用ツール は、Microsoft Azure DevOps の拡張機能として独占的に提供されているビルドツールです。 したがって、継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD) を完全にサポートするためには、Git リポジトリに Azure DevOps を使用することを検討してください。
  • TFVC の場合と同様に、開発環境の PackagesLocalDirectory ディレクトリに Git バージョン管理システムをうまくマッピングするには、より多くの設定手順が必要です。 Microsoft Developer ブログでは、この設定を行うための一つの方法を紹介しています。
  • Dynamics Lifecycle Services は、ビルド環境のデプロイ時に TFVC リポジトリの有無を確認します。 そのため、ビルド環境を利用しているチームでは、コード管理に積極的に利用していなくても、TFVC のリポジトリを初期化し、Lifecycle Services から接続する 必要があります。
  • TFVC の分岐戦略は、Git の分岐戦略とは 異なる場合が多いです。 一般的な Git ベースの分岐戦略には、トランクベース の管理、GitFlow や GitHub Flow があります。 X++ 開発に対応した、Git の分岐戦略の詳細。

リソース