レポート

Dynamics 365 Fraud Protection には、一連の不正分析レポートが含まれています。 このレポートは、データの履歴ビューを提供し、不正行為アナリストや詐欺管理者が不正行為の分析を行い、不正行為の管理戦略を定義し、ビジネスを最適化できるように設計されています。

レポートは 24 時間ごとに更新され、過去 4 か月間のデータが使用されます。 レポートのタイム スタンプには、世界協定時刻でレポートが最後に更新された時刻が表示されます。

購入などの適用可能な機能については、レポートの Count ビューと Amount ビューを切り替えることができます。 Count ビューでは、トランザクション数ごとにメトリックが集計されます。 Amount ビューでは、メトリックが米ドルで集計されます。 Assessmentsの場合、Amount ビューは、assessment レポート設定の構成を使用して構成できます。 レポートは、日単位のビュー、週単位のビュー、月単位のビューなど、さまざまなタイムスケールで表示できます。 購入やアカウントログインなど、Fraud Protection で複数の機能を使用する場合は、機能を切り替えてさまざまなレポートを読み込むことができます。

Reports

次の対話型レポートは、レポート スイートを構成します。

  • 概要レポート – このレポートは、不正行為に関連する主要業績評価指標 (KPI) のメトリックを表示するように設計されています。 このレポートを使用して、さまざまなレポートの目的で、ルールの決定分布、不正行為率、および利用可能な銀行の受け入れ率の統計を確認します。
  • ルール レポート – これらのレポートは、意思決定ルールのパフォーマンスの詳細を提供し、ルールを観察します。 これらのレポートを使用して、パフォーマンスに基づいてルールを最適化します。
  • レポートのスコア付け – これらのレポートは、Fraud Protection の機械学習 (ML) スコアを分析します。 これらのレポートを使用して、スコアのしきい値を決定します。 構成エクスペリエンスでは、過去のトランザクションに対するリスク スコアのしきい値、拒否率、不正行為率、および利益率をテストして、検出率、達成された純利益、およびその他の値に対するリスクの影響を推定します。
  • 脅威レポート – このレポートは、支払いカードの種類など、定義済みのエンティティに関する不正行為の分析情報を提供します。 このレポートを使用して、分布の変化を見つけ、エンティティの異常を特定します。 また、このツールを使用してスコア セグメントを定義し、スコア ルールをさらに最適化することもできます。
  • 観測イベント レポート – 観測イベント レポートには、観測イベントまたはラベル付けされたイベントからの分析情報が Assessments のみ表示されます。

一般的なフィルター

Fraud Protection には複数の機能があるため、一般的なフィルターは機能によって異なります。 レポートのドロップダウン メニューとスライダーを使用して、対話型グラフのビューをフィルター処理できます。 一般的なフィルターの一部を次に示します。

  • 日付範囲 – トランザクション データを日付でフィルター処理します。 カレンダーで日付を選択したり、日付を手動で入力したり、日付範囲を選択したりできます。

  • スコア範囲 – テキスト ボックスまたはスクロール バーを使用して、目的のスコア範囲を選択します。 スコアは 10 ずつ集計されます。 1 桁の数字の場合、下限は 0 (ゼロ) に切り捨てられ、上限は 9 に切り上げられます。 たとえば、35 ~ 64 のスコアを選択した場合、レポートのメトリックとグラフには、スコアの範囲が 30 ~ 69 のデータが表示されます。

  • 購入保護

    • マーチャント ビジネス セグメント – ビジネス セグメントでフィルター処理します。
    • マーチャント製品カテゴリ – 製品のカテゴリでフィルター処理します。 1 つのトランザクションに複数の製品が一覧表示されている場合、レポート メトリックはトランザクションの最初の製品の製品カテゴリを選択します。
    • PI タイプ – クレジットカードやPayPalなどの支払い方法の種類でフィルター処理します。 1 つのトランザクションに複数の支払方法が一覧表示されている場合、レポート メトリックはトランザクションの最初の支払方法の種類を選択します。
    • PI カードの種類 – クレジット カードまたはデビット カードが発行されるネットワークでフィルター処理します。
    • IP 国/地域 – IP アドレスに基づいて国/地域でフィルター処理します。
  • [アカウント保護]

    • オペレーティング システム ファミリ – オペレーティング システム (OS) ファミリでフィルター処理します。
    • オペレーティング システム – バージョン情報を含む OS でフィルター処理します。
    • ブラウザー ファミリ – Edge、Chrome、Safari などのブラウザー ファミリでフィルター処理します。
    • IP 国/地域 - IP アドレスに基づいて国/地域でフィルター処理します。
    • IP 状態 – IP アドレスに基づいて州/都道府県でフィルター処理します。
  • 評価

    • 評価を作成したら、独自のデータ フィルターを設定できます。 詳細については、「 既存の評価を構成する」を参照してください。

関連項目