現物価格を含める

[品目モデル グループ] ページの [在庫モデル] クイックタブにある [現物価格を含める] チェック ボックスは、物理的に更新された取引を品目の平均原価価格を計算するときに考慮するかどうかを指定するために使用されます。

現物価格を含めるチェック ボックスには、次の値があります。

使用する在庫モデルに応じて、チェック ボックスの効果が少し異なります。

• FIFO (先入れ先出し法)、LIFO (後入れ先出し法)、または LIFO 日付在庫モデルを使用しているときに現物価格を含めるチェック ボックスをオンにした場合、在庫原価計算では、物理的に更新されたトランザクションも調整されます。
• これらの在庫モデルを使用しているときに 現物価格を含めるチェック ボックスをオンにしなかった場合、在庫原価計算では、財務上更新されたトランザクションに対してのみ決済が行われます。
• 加重平均または加重平均日付在庫モデルを使用している場合、在庫原価計算では、現物価格を含めるチェック ボックスがオンかオフかに関係なく、財務上で更新されたトランザクションだけが決済されます。

例 1 現物価格を含めるチェック ボックスをオンにして、次の発注書を受け取った場合。

• 梱包明細に反映済の、原価価格が USD 10.00 で数量が 2 の発注書。
• 請求書に反映済の、原価価格が USD 12.00 で数量が 3 の発注書。

この場合、原価価格は、物理的に更新された取引と財務上で更新された取引の両方を使用して計算されるため、平均原価価格は USD 11.20 = (2x10+3x12)/(2+3) になります。

例 2 現物価格を含めるチェック ボックスをオフにし、品目設定の原価価格が 10.00 米国ドルの場合。

• 梱包明細に反映済の、原価価格が USD 12.00 で数量が 20 の発注書を入荷します。

物理的に転記されたトランザクションは平均原価価格には含まれないため、販売注文が転記されるときに、システムは原価金額 10.00 米国ドルを転記します。