出荷連結ワークベンチを使用して出荷を連結する

  • [アーティクル]

この記事では、複数の注文が倉庫にリリースされ、出荷連結ワークベンチを使用して出荷に連結するシナリオを示します。

デモ データを有効化する

この記事のシナリオでは、Microsoft Dynamics 365 Supply Chain Management にて用意されている標準のデモ データに含まれる値とレコードを参照します。 ここで提供されている値を使用するには、デモデータがインストールされている環境で作業し、開始する前に法人をusmfに設定します。

出荷連結ポリシーおよび製品フィルタの設定

このシナリオでは、既にこの機能を有効にし、出荷連結ポリシーの構成内の実習を完了しており、同ページ内に記述されているポリシーとその他のレコードを作成していることを前提としています。 このシナリオを続行する前に、この演習を行っている必要があります。

手動での出荷連結機能をオンまたはオフにする

手動での出荷連結を使用するには、これをシステムでオンにする必要があります。 Supply Chain Management のバージョン10.0.29では、既定で有効になっています。 Supply Chain Management バージョン 10.0.32 では、この機能は必須であり、オフにすることはできません。 10.0.32 より以前のバージョンを使用している場合、管理者は 機能管理 ワークスペースで 手動出荷連結機能を検索して、この機能をオンまたはオフにすることができます。

また、ポリシーを作成する前に 出荷の連結 機能を有効にする必要があります (Supply Chain Management バージョン 10.0.29 の場合、この機能は必須で、オフにできません)。 詳細については、出荷連結ポリシーを構成する を参照してください。

このシナリオで使用する販売注文の作成

シナリオで使用する一連の販売注文を作成することから始めます。 高度な倉庫 (WMS) プロセスが利用できる倉庫を使用する必要があります。 他の倉庫を明示的に指定していない場合は、次の注文セットのそれぞれに対して同じ倉庫が使用されなければなりません。

売掛金勘定 > 注文 > すべての販売注文に移動し、次のサブセクションで説明されている設定を含む販売注文のコレクションを作成します。

注文セット 1 を作成する

販売注文 1-1 と 1-2

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-001
    • 荷渡方法: Airwa-Air

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

販売注文 1-3

  1. 以下の設定で販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-001
    • 荷渡方法: 10

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

  4. 以下の設定で 2 つ目の販売注文を作成します:

    • 品目番号: A0002 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00
    • 荷渡方法: Airwa-Air

  5. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、2 つ目の注文明細行を引当します。

注文セット 2 を作成する

販売注文 2-1 と 2-2

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-002
    • 荷渡方法: Airwa-Air

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: M9200 (コード 4 のフィルターが可燃性に設定されている品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

  4. 以下の設定で 2 つ目の販売注文を作成します:

    • 品目番号: M9201 (コード 4 のフィルターが爆発物に設定されている品目)
    • 数量: 1.00
    • 荷渡方法: Airwa-Air

  5. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、2 つ目の注文明細行を引当します。

注文セット 3 を作成する

販売注文 3-1 と 3-2

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-001
    • 顧客の要求: 1

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

販売注文 3-3 と 3-4

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-001
    • 顧客の要求: 2

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

注文セット 4 を作成する

販売注文 4-1 と 4-2

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-003

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

販売注文 4-3 と 4-4

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-004

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

販売注文 4-5 と 4-6

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-007
    • サイト: 6
    • 倉庫: 61
    • プール: ShipCons

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

販売注文 4-7 と 4-8

  1. 以下の設定で 2 つの同一の販売注文を作成します:

    • 顧客アカウント: US-007
    • サイト: 6
    • 倉庫: 61
    • プール : このフィールドは空白のままにします。

  2. 以下の設定で注文明細行を追加します:

    • 品目番号: A0001 (コード 4 フィルターが割り当てられていない品目)
    • 数量: 1.00

  3. 在庫 > 引当を選択し、アクションウ ィンドウでロットの引当 を選択して、注文明細行を引当します。

注文を倉庫にリリースする

このシナリオで作成した各販売注文のリリースをするには、次の手順に従ってください。

  1. 売掛金勘定 > 注文 > すべての販売注文 に移動します。
  2. リリースする販売注文を検索して選択します。
  3. アクション ウィンドウの、倉庫タブにて、アクション> 倉庫へのリリースを選択して、選択された販売注文をリリースします。
  4. このシナリオで作成したそれぞれの販売注文に対して、この手順を繰り返します。

出荷連結ワークベンチを使用して出荷を連結する

  1. 倉庫管理 > 倉庫へのリリース > 出荷統合ワークベンチに移動します。

  2. アクション ウィンドウで、クエリの編集 を選択します。

  3. [クエリの編集] ダイアログ ボックスの 範囲 タブで、追加 を選択して、グリッドに次の設定を持つ行を追加します:

    • テーブル: 販売注文
    • フィールド: 販売注文
    • 基準: このシナリオで作成した各注文セットの販売注文番号をコンマで区切った一覧を入力します。

  4. OK を選択してクエリを保存し、ダイアログ ボックスを閉じます。

  5. アクション ウィンドウで、出荷の連結 を選択します。

  6. すべての出荷を選択し、アクション ウィンドウで 連結 をを選択します。

出荷の確認

次の手順では、出荷連結の結果として作成、更新された出荷を確認できます。 これを使用して、このシナリオで作成した各注文セットを確認します。続いてその結果が得られるかどうかを確認するには、次のセクションを確認します。

  1. 倉庫管理 > 出荷 > すべての出荷 に移動します。
  2. 必要な出荷を検索して選択します。
  3. 出荷の作成時または更新時に連結ポリシーが使用されていた場合は、出荷連結ポリシー フィールドに表示する必要があります。

次の 2 つの出荷が作成されている必要があります:

  • 最初の出荷は、顧客モードの出荷連結ポリシーを使用して作成された 3 つの行で構成されます。
  • 2 つ目の出荷は、航空運賃 輸送モードの荷渡方法を使用しないもので、顧客注文のCustomerOrderNo連結ポリシーを使用して作成されてい ます。

次の 3 つの出荷が作成されている必要があります:

  • 最初の出荷には、 可燃性の品目が含まれています。
  • 他の 2 つの出荷には、爆発性の品目を含む 1 つの行が含まれてい ます。

次の 2 つの出荷が作成されている必要があります:

  • 1つ目の出荷には、顧客要求フィールドが 1 に設定されている販売注文の注文明細行が含まれます。
  • 2つ目の出荷には、顧客要求フィールドが 2 に設定されている販売注文の注文明細行が含まれます。

次の 4 つの出荷が作成されている必要があります:

  • 顧客アカウント US-003 の 2 件の販売注文の明細行は、注文プールの出荷連結ポリシーを使用して 1 つの出荷にグループ化されています。
  • 顧客アカウント US-004 の 2 件の販売注文の明細行は、注文プールの出荷連結ポリシーを使用して 1 つの出荷にグループ化されています。
  • 顧客007 の販売注文 4-5 および 4-6 の明細行は、注文プールの出荷連結ポリシーを使用して1つの出荷にグループ化されています。
  • 顧客007 の販売注文 4-7 および 4-8 の明細行は、クロスオーダーの出荷連結ポリシーを使用して1つの出荷にグループ化されています。

追加リソース