監査ポリシールールについて

[アーティクル]
08/03/2018

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

経費精算書、仕入先請求書、および発注書が、作成したポリシールールに準拠しているかどうか評価するには、監査ポリシーを使用できます。監査ポリシーに関連付けられているすべてのルールが、指定したスケジュールに従ってバッチモードで実行されます。

各ポリシールールは、ポリシールールタイプのインスタンスです。各ポリシールールタイプに対して、一度に 1 つのポリシールールだけ有効にできます。

注意

このトピックには、Microsoft Dynamics AX 2012 R2 累積更新プログラム 6 以降で追加または変更された機能に関する情報が含まれています。この情報は、AX 2012 R3 にも適用されます。

クエリおよびクエリタイプ

監査ポリシールールを作成する場合は、最初にポリシールールタイプを選択します。ポリシールールタイプは、ポリシールールを作成するための開始点として使用するアプリケーションオブジェクトツリー (AOT) のクエリを指定します。また、ポリシールールに使用するクエリタイプを指定します。

クエリは、ポリシールールが評価する元伝票を決定します。また、法人および日付の両方を識別する元伝票のフィールド指定して、監査するドキュメントを選択する際に使用します。

クエリタイプは、クエリフォームと "監査ポリシールール" フォームの既定のフィールドを制御します。

次の表に、監査ポリシールールに使用できるクエリタイプを示します。

クエリタイプ	目的	詳細
条件付	指定した値に対して元伝票属性を評価します。
集計	数値の集計によるポリシールールに対して複数の元伝票または元伝票明細行を評価します。
サンプリング	元伝票から指定した割合をランダムに選択して、ポリシー違反について評価します。	このオプションを選択する際、"監査ポリシールール" フォームを使用して、監査のためにランダムに選択するドキュメントの割合を指定します。
複製	指定したフィールドに重複するエントリが含まれているかどうかを決定するために、元伝票を評価します。	このオプションを選択する際、"監査ポリシールール" フォームを使用して、ドキュメントが重複するエントリについて評価されるときのドキュメントの選択の日付範囲の開始に追加する日数を指定します。
リスト検索	特定のエンティティの元伝票を評価します。	クエリのルートドキュメントは、監査するドキュメントを定義します。クエリには、DirParty テーブルの結合を含める必要があります。このオプションは、次の AOT のクエリでのみ使用できます。 [AuditPolicyExpenseList] ([経費精算書が監視対象の従業員]) [AuditPolicyPurchList] ([発注書が監視対象の仕入先]) [AuditPolicyVendInvoiceList] ([仕入先請求書が監視対象の仕入先]) Microsoft Dynamics AX 2012 または Microsoft Dynamics AX 2012 R2: このオプションを選択すると、ポリシールールを作成する前に "追加のオプション" フォームで監視対象のエンティティを指定します。 AX 2012 R3 および AX 2012 R2 の累積更新プログラム 6 またはそれ以降: このオプションを選択する際、[監査ポリシールール] フォームで監視対象のエンティティを指定します。
キーワード検索	元伝票を評価して、特定の語を含んでいるかどうかを確認します。	Microsoft Dynamics AX 2012 または Microsoft Dynamics AX 2012 R2: このオプションを選択すると、ポリシールールを作成する前に "追加のオプション" フォームで検索する語を入力します。"監査ポリシールール" フォームには、入力した語について評価するテーブルおよびフィールドを指定できるオプションも含まれています。 AX 2012 R3 および AX 2012 R2 の累積更新プログラム 6 またはそれ以降: このオプションを選択する際、[監査ポリシールール] フォームで検索する語を入力します。"監査ポリシールール" フォームには、入力した語について評価するテーブルおよびフィールドを指定できるオプションも含まれています。