推奨販売価格の BOM 計算について

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

部品表 (BOM) 計算を使用すると、原価プラス利幅手法に基づいて、製造品目の推奨される販売価格を計算できます。原価プラス利幅手法を使用すると、品目の計算された販売価格に、BOM 計算に対して指定されている利益設定率のセットと、コンポーネント品目、工順操作、および該当する製造間接費に関連する原価が反映されます。利幅には、原価グループに割り当てられている利益設定率と品目に割り当てられている原価グループ、工順操作の原価カテゴリ、および製造間接費の間接原価計算式が反映されます。

利益設定率のセットには、[標準]、[利益 1]、[利益 2]、[利益 3] というラベルが付いています。[利益 1] セットでは、たとえば、購入原料に割り当てられた原価グループに利益設定率 50% が、工順操作の原価カテゴリに割り当てられた原価グループに利益設定率 80% が定義されます。

BOM 計算のコンテキストにより、計算された販売価格の結果の処理方法が決まります。

  • 品目および指定されている原価バージョンに対する BOM 計算: BOM 計算は、原価バージョン内の保留中販売価格レコードを生成します。この販売価格レコードは、"品目原価の計算" フォームの表示など、計算の詳細を表示するための開始点を提供します。販売価格レコードは、主に参照情報として機能し、販売注文の販売価格の基礎としては使用されません。

  • 注文固有の BOM 計算 : BOM 計算フォームの変動が、販売注文、販売見積、またはサービス注文の明細行品目のコンテキストで使用されます。注文固有の BOM 計算は、"BOM 計算の結果" フォームに表示される計算レコード (原価バージョン内のレコードではなく) を生成します。この計算レコードは、"品目原価の計算" フォームの表示など、計算の詳細を表示するための開始点を提供します。選択された計算レコードに関する情報は、元の明細行品目に転送できます (計算された販売価格の販売注文明細行品目への転送など)。

参照

BOM 計算について

BOM 計算に関連する品目販売価格を含む原価バージョンについて

注文ごとの BOM 計算について