CW 品目について

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

食品業界などの、重量または大きさ、またはその両方で微妙な違いがある商品がある産業では、しばしばCW商品を使用します。CW商品には、在庫単位およびCW単位の 2 つの測定単位を使用します。在庫単位は、製品の計量と請求に使用される測定単位です。CW単位は、販売、入庫、移動、ピッキング、出荷などの、在庫トランザクション実行に使用される単位です。公称数量は、CW単位と在庫単位の間の換算を意味します。最小および最大数量は、在庫数量が異なる場合に許可される間隔を表します。

箱に梱包された生の海老も、顧客がエビを注文する場合の単位です。各ボックスで重量が異なるため、エビはキログラム単位で請求されます。複数の箱が販売注文にピッキングされる場合、顧客へ請求する金額を決定するために箱の重さが量られます。この例では、在庫単位としてキログラム、CW単位として箱を使用します。

完全な可視性または部分的な可視性

CW製品に対して設定する分析コードのコンフィギュレーションと重量により、その品目で完全な可視性と部分的な可視性のどちらが使用されるかが決まります。

  • 完全な可視性を使用するCW品目では、各CW単位による在庫数量を知る必要があります。たとえば、エビが箱売りされ、顧客は各箱に固有の ID および既知の重量を要求するとします。この例では、完全な可視性を使用するCW品目として、エビの箱の品目数を作成する必要があります。各 CW 単位に固有のシリアル番号を割り当てる場合、完全な可視性を使用する各 CW 単位を作成します。

  • 部分的な可視性を使用するCW品目は、CW単位を使用する品目のバッチとして知られる在庫数量を必要とします。たとえば、法人が公称重量 10 キログラムの箱詰めエビを 100 箱のバッチで受け取るものとします。すべたの箱が同じバッチに含まれるため、すべて同じバッチ番号を使用します。各箱で重量が異なるので、箱すべてのバッチで重量が量られます。箱の数とその合計重量を 1 つのトランザクションに登録できます。

CW品目の設定

CW 品目を設定するには、次の設定のガイドラインをよく理解しておく必要があります。

  • 品目が [新たにリリースされた製品] フォームで作成される場合、品目を CW として表示するには、CW、[CW 製品] チェック ボックスを選択する必要があります。フォームの [製品] タブでこのチェック ボックスをオンにします。

  • 在庫単位とCW単位の間の換算を設定する必要があります。内部クラス換算として換算を設定します。

  • 品目マスターのCW単位を設定し、その品目に対して許可される在庫単位の最小数量および最大数量を定義します。

  • 品目に既存の在庫トランザクションが存在する場合、または数量あたりが定義されているバッチまたはシリアル番号グループに品目が関連付けられている場合は、品目をCWとして設定できません。

  • [サービス] の製品タイプまたは [BOM] または [計画品目] 製品タイプのCW品目は設定できません。

  • CW 品目に完全な可視性を指定するには、[シリアル番号分析コード] と [シリアル番号の管理] が有効と設定された追跡用分析コード グループを品目に指定する必要があります。

CW在庫の引当

完全な可視性を使用する CW 品目の在庫を引当し、物理的に引当されるか手持ち数量の値が 1 の場合、すべての在庫は注文に引当されます。たとえば、販売注文の [CW 現物引当済] の数量が 1 で、[引当済現物数] の数量が 20 とします。この品目分析コードの実際の [現物在庫] が 21 である場合、すべての在庫数量 (21) が注文に引当られます。

参照

完全な可視性のCW品目の作成

部分的な可視性のCW品目の作成

単位の換算 (フォーム)