派生減価償却帳簿について
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
派生減価償却帳簿を設定すると、トランザクションを一度入力した後、複数の固定資産や帳簿を更新できます。通常は会計上の減価償却に使用される価値モデルである 1 つの価値モデルを選択します。この価値モデルに、同じ期間にトランザクションを転記するように設定された他の減価償却帳簿を価値モデルとして関連付けます。
派生減価償却帳簿に転記するように設定するトランザクションとして最も一般的なものは、取得、取得原価調整、および処分です。
たとえば、取得 トランザクション タイプの価値モデル A に対し、減価償却帳簿 B および減価償却帳簿 C が派生減価償却帳簿として設定されているとします。価値モデル A で、価額 1,500.00 の資産 123 に対して取得トランザクションを入力します。転記時に、取得トランザクションが生成され、減価償却帳簿 B の資産 123 および減価償却帳簿 C の資産 123 に 1,500.00 として転記されます。
価値モデルのトランザクションを固定資産仕訳帳で転記対象として作成した場合は、派生減価償却帳簿のトランザクションも表示および変更できます。価値モデルのトランザクションを別の仕訳帳で作成した場合は、派生減価償却帳簿のトランザクションを表示できません。ただし、価値モデルのトランザクションを転記するときに適切な勘定および転記階層に転記されます。
注意
別の期間または方法で減価償却するように減価償却帳簿が設定されている場合、減価償却 トランザクション タイプとして "派生" を設定しないてください。