作業分解構造について
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
プロジェクトは通常、複数のタスクで構成されます。Microsoft Dynamics AX 2012では、作業分解構造 (WBS) はプロジェクトのタスクの順序を表す階層です。WBS では、タスクをスケジュールして、タスクに必要な教育と経験を指定し、資格ある作業者を割当て、タスクの見積原価と売上を入力できます。
他のタスクの完了に依存するタスク、または同じ WBS のタスクを作成できます。たとえば、計画のタスクの終了に依存する設計タスクを開始します。WBS では、依存タスクの開始日は、先行タスクの終了後の日付に自動的に設定されます。
WBS は手動で作成、または別のプロジェクトから WBS を現在のプロジェクトにコピーし、現在のプロジェクトのために WBS の詳細を変更できます。また、テンプレートとして WBS を保存し、そのテンプレートを開始点として使用して、頻繁に繰り返されるプロジェクトの WBS を作成できます。テンプレートを使用して、より効果的に新しいプロジェクト用 WBS を設定できます。
Microsoft Dynamics AX 2012 R3 または AX 2012 R2 の累積更新プログラム 7 またはそれ以降: では、Microsoft Project を使用して、プロジェクトまたはプロジェクト見積の作業分解構造 (WBS) を管理し、Microsoft Dynamics Ax のプロジェクトに WBS を公開することができます。詳細については、「Microsoft Project を使用してプロジェクトを作成または更新」を参照してください。
AX 2012 R3 では、WBS からプロジェクト予測に、簡単に品目の見積を転送できます。詳細については、「作業内訳見積をプロジェクト予測に転送します」を参照してください。
WBS では、各タスクに対して次の詳細情報を追加できます。
時間数で表す、見積工数。
時間あたりのコスト。
顧客に請求する時間単位の販売価格。
タスクの完了に必要な作業者数。
開始日と終了日。
タスクのために選択した日付範囲に矛盾または重複がある場合、これらのスケジュールの矛盾を表示および修正できます。
タスクを完了することを期待される作業者の名前。タスクごとに複数の作業者を追加できます。
注意
Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack および Microsoft Dynamics AX 2012 では、作業分解構造 フォームの名前は [活動分解構造]です。