バッチ処理の概要
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
このトピックでは、別のコンピュータ (バッチ サーバー) でスケジュールを設定して実行するバッチ処理を使用して、特定のタスクをバッチ ジョブとして実行する方法について説明します。Microsoft Dynamics Ax では、多くのタスクをバッチ ジョブの一部として実行できます。たとえば、バッチ ジョブには、レポートの印刷、管理の実行、電子ドキュメントの送信などのタスクを含めることができます。バッチ ジョブを使用すると、通常の就業時間内におけるコンピュータまたはサーバーの処理速度の低下を回避できます。
ほとんどのバッチ タスクはバッチ サーバーで実行できますが、一部はクライアントで実行する必要があります。サーバーで実行されるタスクは、クライアントが開いているかどうかに関係なく、バッチ ジョブの一部として自動的に実行できます。ただし、クライアントで実行されるタスクは、"バッチ処理の設定" フォームを使用して、手動で実行する必要があります。クライアント タスクが [プライベート] とマーキングされている場合は、そのタスクを作成したユーザーだけが実行できます。
バッチ ジョブ内のタスクは、順次または同時に実行できます。また、タスク間に依存関係を作成できます。つまり、前のタスクが成功したか失敗したかによって異なるタスク順序を設定できます。
バッチ ジョブの再実行回数を設定できます。たとえば、毎月、月末に請求書を自動処理するジョブを設定できます。
バッチ ジョブを監視するために、警告を設定できます。警告は、バッチ ジョブが正常終了した、失敗した、または完了したときに送信できます。
バッチ ジョブの処理後は、履歴を確認できます。履歴には、ジョブの実行時に発生したメッセージがすべて含まれています。
バッチ グループを使用してバッチ タスクをカテゴリ化し、特定のサーバーで実行します。作業環境のサーバーには、別のソフトウェアがインストールされているサーバーや、1 日の内で使用できる時間が異なるサーバーがあります。バッチ グループを使用すると、最も適したサーバーにバッチ タスクを割り当てることができます。同じバッチ ジョブ内のタスクは、別の複数のバッチ グループに含めることもできます。
たとえば、サーバー A でレポートを印刷し、サーバー B で電子ドキュメントを送信するように設定するとします。バッチ グループを使用することで、レポート タスクがサーバー A で実行され、電子ドキュメントがサーバー B で処理されることを保証できます。
パーティション単位で実行されるバッチ ジョブ。システム管理者は、各パーティションのバッチ ジョブの履歴を作成、変更、表示できます。バッチ ジョブの管理フォームには、現在ログオンしているパーティションのバッチ ジョブに関する情報のみが表示されます。