製造品目の標準原価を管理するための準備

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012

製造品目の原価の管理を準備する手順は、購入品目の場合と少し異なります。製造品目に割り当てられているポリシーは、その親製造品目の原価計算に影響を与える可能性があります。製造品目の原価の管理を準備するには、次の手順を実行します。

  1. 製造品目に品目モデル グループを割り当てます。

    品目モデル グループは、標準原価の使用を示します。

  2. 製造品目に品目グループを割り当てます。

    品目グループには、製造品目に適用する勘定科目が含まれます。標準原価在庫モデルを使用する製造品目の勘定科目には、複数の製造差異、原価変更差額、および在庫原価再評価が含まれます。

  3. 品目に在庫単位を割り当てます。

    品目の原価は、常に品目の在庫単位で表現されます。

  4. 原価グループは、購入品目として扱わない場合、製造品目に割り当てないでください。

  5. BOM 計算グループを製造品目に割り当てます。

    品目の BOM 計算グループによって、該当する警告状態が定義されているため、BOM 計算の実行時に可能性のある計算ソース エラーについての警告メッセージが生成されます。たとえば、有効な BOM または工順が存在しないときに、警告メッセージでそれを示すことができます。

    BOM 計算グループには、どのような場合に製造品目を購入品目として扱うかを示す展開停止ポリシーが含まれています。

  6. 製造品目に固定費がある場合は、標準注文数量を製造品目に割り当てます。

    標準注文数量は、固定費を償却する際の会計ロット サイズです。たとえば、工順操作での設定回数や部品表の固定コンポーネントの数量に使用します。

  7. 製造品目の BOM を定義します。1 つまたは複数の BOM バージョンを、1 つの製造品目に対して定義できます。必要なバージョンが承認済みで有効と指定されていること、およびそのバージョンに適切な有効日が設定されていることを確認します。BOM バージョンは、会社全体またはサイト固有のどちらでもかまいません。

  8. 製造品目の工順を定義します。1 つまたは複数の工順バージョンを、1 つの製造品目に対して定義できます。必要なバージョンが承認済みで有効と指定されていること、およびそのバージョンに適切な有効日が設定されていることを確認します。工順バージョンは、サイト固有である必要があります。

原価計算のために工順情報を使用する場合は、追加の準備手順が必要です。たとえば、工順操作には正確で完全な原価カテゴリを割り当てる必要があります。

参照

BOM 計算グループについて

購入品目として扱われる製造品目について

製造品目の固定費の償却について

製造品目の雑費の表示について