在庫原価計算の実行の準備
適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3, Microsoft Dynamics AX 2012 R2, Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack, Microsoft Dynamics AX 2012
在庫原価計算を実行する前に、次の作業を行うことをお勧めします。
"品目モデル グループ" フォームの [在庫モデル] タブで、品目に割り当てられている在庫モデルが正しいことを検証します。在庫原価計算は、品目に割り当てられている現在の在庫評価方法に基づいて、トランザクションを相互に決済します。
在庫管理 >定期処理 >決算と調整 をクリックします。 [決算手続き]、[1. オープン数量の確認] の順にクリックします。 このレポートには、在庫原価計算を実行した後に未処理で残る在庫トランザクションの一覧が示されます。
たとえば、以下のトランザクションを含む品目があります。
数量が 10 の在庫現物入庫
数量 3 の在庫財務払出
この場合、どのトランザクションに対してもこの財務払出を決済できないため、レポートには未処理の数量として「3」が表示されます。
また、オープン数量レポートには [入庫の表示] オプションも含まれ、品目について転記されるすべての現物入庫、および指定されている期日での在庫原価計算の後で残るすべての未処理数量を表示できます。
在庫管理 >定期処理 >決算と調整 をクリックします。 [決算手続き]、[2. 原価価格の確認] の順にクリックします。 このレポートでは、最大誤差割合を入力できます。このレポートに表示される品目は、最大誤差割合を超えています。誤差は、品目原価価格、品目または原価価格中央値、中央値のいずれかに基づきます。
次に例を示します。
品目の原価価格が USD 5.00 とします。この品目の仕入先請求書が転記されたとき、入力された原価価格は USD 15.00 でした。
このレポートの印刷時には、最大誤差割合が 30% に設定されます。品目の原価価格は基準価格として使用します。転記された品目の原価は USD 15.00 で、品目原価価格の USD 5.00 を 30% 超上回っているため、この発注書はレポートに表示されます。