ロイヤルティ契約の設定

適用: Microsoft Dynamics AX 2012 R3

このトピックでは、ロイヤリティ契約の定義と設定方法について説明します。ロイヤリティとは、ある当事者 (使用承諾保持者) が別の当事者 (使用承諾提供者) に支払う、ロゴまたは著作権を含む知的財産の使用に対する手数料を表します。たとえば、Fabrikam は袖に小いさなロゴを持つ T シャツを販売します。このロゴは、Contoso によって所有されています。これは、Fabrikam (使用承諾保持者)が Contoso (使用承諾提供者) にロゴの使用に対するロイヤリティを支払う必要があることを意味します。

前提条件: ロイヤリティ支払いのオプションを設定する

ロイヤリティ契約を設定する前に、会社がロイヤリティの支払をどのように処理するかを選択する必要があります。ロイヤリティ オプションを設定するには、次の手順に従います。

  1. 買掛金管理 >設定 >買掛金管理パラメーター をクリックします。

  2. "買掛金勘定パラメーター" フォームの左ウィンドウで、[ブローカーおよびロイヤルティ] をクリックします。

  3. ロイヤリティを週ごとに計算する場合は、[ロイヤルティ] フィールド グループの[開始曜日] フィールドで、ロイヤリティを計算する曜日を選択します。

  4. [見越計上仕訳帳名] フィールドで、ロイヤリティが承認される際にロイヤリティ見越計上金額を転記する仕訳帳を選択します。

  5. [発生主義会計] フィールドで、仮ロイヤリティ負債を転記する勘定を選択します。

  6. [経費勘定] フィールドで、仮ロイヤリティ経費を転記する勘定を選択します。

  7. [調達カテゴリ] フィールドに、仕入先請求書の処理済みロイヤリティ要求を含む明細行品目のカテゴリを選択します。

ロイヤルティ契約の設定

ロイヤリティ契約を設定するには、次の手順に従います。

  1. 買掛金管理 >共通 >ロイヤルティ >ロイヤルティ契約 をクリックします。

  2. [ロイヤルティ契約] フォームで [新しいレコードの作成] をクリックし、上部ウィンドウの[概要] タブで、ロイヤリティ契約のベンダーおよび単位の情報を入力します。

  3. この契約に次の情報を入力します。

    1. [売上を累計する単位] フィールドで、請求書ごと、または毎週、毎月などの期間ごとのどちらでロイヤリティを累積するかを選択します。

    2. 取得元 フィールドで、ロイヤルティの値を品目の正味価格または価格総額のどちらから差し引くかを示します。

    3. [発生主義会計] と [経費勘定] フィールドで、仮負債の転記と仮経費の転記に使用する勘定をそれぞれ選択します。

    4. 正しい通貨が使用されていることを確認し、見越計上または支払の前にロイヤリティの承認が必要な場合は、 [承認が必要] チェック ボックスをオンにします。

    5. [計算] フィールドで、ロイヤリティ分割が明細行品目の数量または明細行品目の金額のどちらに基づくかを選択します。

  4. 上部ウィンドウの [選択] タブで、[追加] をクリックします。

  5. [品目番号] フィールドで品目を選択して、ロイヤリティ契約に追加します。

    必要に応じてさらに品目を追加します。

  6. 下部ウィンドウの [明細行] タブで、[明細行の追加] をクリックします。[選択] タブで入力した値が表示されます。

  7. 下部ウィンドウの [ロイヤルティ金額] タブで、[明細行の追加] をクリックします。

  8. [範囲の開始値 (From)] と [範囲の終了値 (To)] フィールドで、ロイヤリティ品目の最低価格と最高価格を入力します。

  9. [] フィールドで、組織が品目に対して支払う必要のあるロイヤリティ金額を入力します。

ロイヤルティ契約の検証

ロイヤリティ契約は、販売注文に適用する前に検証する必要があります。ロイヤリティ契約を検証するには、この手順を使用します。

  1. 買掛金管理 >共通 >ロイヤルティ >ロイヤルティ契約 をクリックします。

  2. [ロイヤルティ契約] フォームで、検証する契約を選択し、検証 をクリックします。

  3. [ロイヤルティ契約の検証] ダイアログ ボックスの [検証者] フィールドで、作業者 ID 番号を選択し、[OK] をクリックします。

カテゴリ

前提条件

コンフィギュレーション キー

コール センター

セキュリティ ロール

システム管理者