メールボックスのメッセージ サイズ制限を構成する

製品: Exchange Server 2013

ユーザー メールボックスのメッセージのサイズ制限の構成に、EAC およびシェルを使用できます。 これらの制限により、ユーザーが送受信できるメッセージのサイズが規制されます。 既定では、メールボックスの作成時には、送受信メッセージのサイズ制限はありません。

Exchange 組織では、メールボックスで送受信できる最大メッセージ サイズを決定する設定は他にもあります (たとえばメールボックス サーバーで構成される最大メッセージ サイズなど)。 Exchange でのメッセージ サイズの制限の種類や、範囲、優先順位などの詳細については、「メッセージ サイズの制限」を参照してください。

ユーザー メールボックスに関するその他の管理タスクについては、「ユーザー メールボックスの管理」を参照してください。

始める前に把握しておくべき情報

• 予想所要時間:2 分。

• この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可が割り当てられている必要があります。 必要なアクセス許可を確認するには、「 受信者のアクセス許可」の「受信者プロビジョニングのアクセス許可」を参照してください。

• このトピックの手順で使用可能なキーボード ショートカットについては、「Exchange 管理センターのキーボード ショートカット」を参照してください。

EAC を使用してメッセージのサイズ制限を設定する

1. EAC で、[受信者]、[メールボックス] の順に移動します。

2. ユーザー メールボックスの一覧で、メッセージ サイズの制限を変更するメールボックスをクリックし、[編集] アイコンをクリックします。

3. メールボックスのプロパティ ページで、[メールボックスの機能] をクリックします。

4. [メッセージのサイズ制限] の下で、[詳細を表示] をクリックして、次のメッセージサイズ制限を表示および変更します。

   • 送信されたメッセージ: このユーザーが送信するメッセージの最大サイズを指定するには、[ 最大メッセージ サイズ (KB)] チェック ボックスをオンにして、ボックスに値を入力します。 メッセージ サイズは 0 ～ 2,097,151 KB の間の値にする必要があります。 指定したサイズを超えるメッセージが受信者に送信されると、エラーの内容を表すメッセージと共にメッセージが送信者に返されます。

   • 受信メッセージ: このユーザーが受信したメッセージの最大サイズを指定するには、[ 最大メッセージ サイズ (KB)] チェック ボックスをオンにして、ボックスに値を入力します。 メッセージ サイズは 0 ～ 2,097,151 KB の間の値にする必要があります。 指定したサイズを超えるメッセージをユーザーが受信すると、メッセージはエラーの内容を説明するエラー メッセージと共に送信者に返されます。

5. [OK] をクリックし、 [保存] をクリックして変更を保存します。

シェルを使用してメッセージ サイズの制限を設定する

この例では、メールボックス Debra Garcia の送信メッセージの最大サイズを 25 MB、受信メッセージの最大サイズを 35 MB に設定しています。

Set-Mailbox "Debra Garcia" -MaxSendSize 25mb -MaxReceiveSize 35mb

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-Mailbox」を参照してください。

正常な動作を確認する方法

メールボックスのメッセージサイズ制限が正常に設定されたことを確認するには、次のいずれかを実行します。

1. EAC で、[受信者]、[メールボックス] の順に移動します。

2. ユーザー メールボックスの一覧で、メッセージ サイズの制限を確認するメールボックスをクリックし、[編集] アイコンをクリックします。

3. メールボックスのプロパティ ページで、[メールボックスの機能] をクリックします。

4. [メッセージのサイズ制限] の下で、 [詳細を表示] をクリックして、メールボックスのメッセージ サイズ制限を確認します。

または

シェルで、次のコマンドを実行します。

Get-Mailbox <identity> | fl MaxSendSize,MaxReceiveSize