Exchange 2013: エディションとバージョン
製品: Exchange Server 2013
Microsoft Exchange Server 2013 は、Standard Edition と Enterprise Edition の 2 つのサーバー エディションで使用できます。 Enterprise Editionは、リリースから製造 (RTM) および累積的な更新プログラム 1 (CU1) バージョンのサーバーあたり 50 個のマウント済みデータベース、および累積的な更新プログラム 2 (CU2) 以降のバージョンのサーバーごとに 100 個のマウントされたデータベースにスケーリングできます。Standard Edition は、サーバーあたり 5 つのマウントされたデータベースに制限されています。 マウントされたデータベースは、使用中のデータベースです。 マウントされたデータベースには、クライアントで使用するためにマウントされるアクティブなメールボックス データベース、またはログのレプリケーションと再生のために回復にマウントされているパッシブ メールボックス データベースを指定できます。 上記の制限を超えるデータベースを作成できますが、マウントできるのは上記の最大数のみです。 復旧データベースは、この制限にカウントされません。
これらのライセンス エディションは、プロダクト キーによって定義されます。 有効なライセンスのプロダクト キーを入力すると、サーバーのサポートされているエディションが設定されます。 プロダクト キーは同じエディションのキーの切り替えおよびアップグレードにのみ使用でき、ダウングレードには使用できません。 有効なプロダクト キーを使用して、Exchange 2013 の評価版 (試用版) から Standard Edition または Enterprise Editionに移行できます。 また、有効なプロダクト キーを使用して、Standard Edition から Enterprise Edition に移行することもできます。
同じエディションのプロダクト キーを使用して、サーバーのライセンスを再び付与することもできます。 たとえば、2 つのキーを持つ Standard Edition サーバーが 2 台あったが、両方のサーバーで誤って同じキーを使用した場合、そのうちの 1 つのキーを発行された他のキーに変更できます。 これらのアクションは、何も再インストールしたり再構成したりすることなく実行できます。 プロダクト キーを入力し、Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動すると、そのプロダクト キーに対応するエディションが反映されます。
試用版の有効期限が切れた場合でも機能の損失は発生しないため、Exchange 2013 の試用版を再インストールすることなく、ラボ、デモ、トレーニング、およびその他の非運用環境を 180 日を超えて維持できます。
前述したように、プロダクト キーを使用して、Enterprise Edition から Standard Edition にダウングレードしたり、評価版に戻したりすることはできません。 これらの種類のダウングレードは、Exchange 2013 をアンインストールし、Exchange 2013 を再インストールし、正しいプロダクト キーを入力することによってのみ実行できます。
Exchange 2013 バージョン
Exchange 2013 のバージョンの一覧と、最新バージョンの Exchange 2013 にダウンロードしてアップグレードする方法については、次のトピックを参照してください。
実行している Exchange 2013 のバージョンのビルド番号を確認するには、Exchange 管理シェルで次のコマンドを実行します。
Get-ExchangeServer | fl name,edition,admindisplayversion
Exchange 2013 ライセンスの種類
Exchange 2013 は、Exchange 2010 のライセンスと同様に、サーバー/クライアント アクセス ライセンス (CAL) モデルでライセンスされています。 ライセンスの種類は、次のとおりです。
サーバー ライセンス: 実行されているサーバー ソフトウェアの各インスタンスにライセンスを割り当てる必要があります。 サーバー ライセンスは、Standard Edition と Enterprise Edition の 2 つのサーバーのエディションで使用できます。
クライアント アクセス ライセンス (CAL): Exchange 2013 には、Standard CAL と Enterprise CAL と呼ばれる 2 つのクライアント アクセス ライセンス (CAL) エディションもあります。 サーバー エディションと CAL タイプは混在させることができます。 たとえば、Exchange 2013 Standard Edition でエンタープライズ CAL を使用できます。 同様に、Standard CAL は Exchange 2013 Enterprise Editionで使用できます。
Exchange ライセンスの種類の詳細については、「 Exchange ライセンスに関する FAQ」を参照してください。