ソリューション対応フローの概要

フローを ソリューション でホストすると、フローが移植可能となり、フローとそのすべてのコンポーネントをある環境から別の環境に移動させることが容易になります。 典型的なユースケースとしては、独立系ソフトウェア ベンダー (ISV) がサンドボックス環境でフローを開発し、このフローをテスト環境に移動させる場合などが考えられます。 テスト後、ISV はこれらフローを購入した顧客に向けて本番環境に移行します。 このプロセスは、ソリューションでフローを作成し、ソリューションとそのコンテンツを移動させることで、はるかに簡易化を図ることができます。

ソリューションに作成されるフローは、ソリューション対応 フローと呼ばれます。 1 つのソリューションに複数のフローを追加できます。

チップ

Microsoft Power Platform を使用したアプリケーション ライフサイクル管理 (ALM) ガイドでは、ソリューションの概念と、望ましい ALM プラクティスを組織で実装する方法について詳しく説明しています。

前提条件

ソリューションとソリューション対応フローを作成するには、次のコンポーネントが必要です。

  • Dataverse.

  • バージョン 9.1.0.267 またはそれ以上の環境。

    バージョンを確認するには、Power Platform 管理センター に移動して、環境 を選択し、目的の環境を選択します。 詳細 タブには、選択した環境のすべての構成情報が表示されます。

ソリューションの作成

ソリューションを作成するには次のステップに従ってください。

  1. Power Automate にサインインします。

  2. 左側のメニューで ソリューション を選択します。

    ソリューションが強調表示された左側のナビゲーションのスクリーンショット

  3. 新しいソリューション を選択します。

    新しいソリューションを選択します。

  4. 新しいソリューションに必要なすべての情報を指定します (表示名名前発行者バージョンなど)。

  5. 作成 ボタンを選択します。

    スクリーンショットは、新しいソリューション画面を表示します。

    新しいソリューションは次の図のように表示されます。

    新しいソリューションを表示します。

ソリューションを作成したので、次にそのソリューションに フローを追加 します。

既知の制限

ソリューションでフローを使用する場合、特定の制限があります。 これらの制限については、Power Apps ドキュメントの既知の制限を参照してください。