IMS LU6.2 ユーザー データ
IMS LU6.2 プログラミング モデルでは、LU6.2 を使用して IMS トランザクションへのアクセスが提供されます。
次の図に、クライアント、既定の IMS リスナー、およびメインフレーム トランザクション プログラムの間で発生するワークフローの概要を示します。 かっこ内の数字は、イベントが発生するおおよその順序を示しています。 イベントの詳細については、次の図を参照してください。
z/OS/APPC から LU 6.2 を送受信するトランザクション・インテグレーター。その後、IMS メッセージ・キューからの送受信を行います。
IMS LU6.2 ユーザー データ プログラミング モデルの概要ワークフロー図
IMS LU6.2 プログラミング モデルは、次のように動作します。アプリケーションにより、TI .NET オブジェクトのメソッドが呼び出されます。
TI ランタイムにより、TI Automation プロキシが呼び出されます。
TI プロキシにより、次の操作が実行されます。
前に TI デザイナーによって作成されたアセンブリとメタ データが読み取られます。
.NET Framework データ型が COBOL データ型にマップされます。
その後、TI Automation プロキシでは次の操作が実行されます。
変換ルーチンを呼び出して、アプリケーション データをメインフレームの COBOL 型に変換します。
COBOL 宣言またはコピーブック を表す、フラット化されたデータ ストリーム バッファーを構築します。
メッセージを SNA トランスポート コンポーネントに渡します。
TI Automation プロキシは、IBM 提供の複数の仮想ストレージ/高度なプログラム間通信 (APPC/z/OS) アプリケーションを介して、トランザクション実行要求 (TER) とユーザー・データを z/OS APPC に送信します。
APPC/z/OS アプリケーションは、トランザクション実行要求とユーザー・データを IMS メッセージ・キューに置くよう IMS に指示します。
IMS により、サーバー TP がメッセージ処理領域 (MPR) にスケジュールされます。
実行が開始された後、TP により、DL/I Get Unique (GU) コマンドが発行され、TI ランタイムによって送信された入力パラメーターが取得されます。 入力にバインドされていないレコード セットがある場合、TP により、1 つ以上の Get Next (GN) 呼び出しも行われ、送信されたレコード セットの各行が取得されます。
TP は入力を処理し、データベース呼び出しを行った後、1 つ以上の Insert (ISRT) 呼び出しを行って出力パラメーターを配置し、場合によっては出力または戻り値の非連結レコードセットを IMS メッセージ キューに配置し、APPC/z/OS アプリケーションを介して TI ランタイムに返します。
TI Automation プロキシにより、応答データが受信され、応答が処理されます。 TI プロキシにより、次の操作が実行されます。
SNA トランスポート コンポーネントからメッセージが受信されます。
メッセージ バッファーが読み取られます。
COBOL データ型が .NET Framework データ型にマップされます
変換ルーチンが呼び出され、メインフレームの COBOL 型がアプリケーション データに変換されます
TI ランタイムにより、変換されたデータが、メソッドを呼び出した .NET Framework アプリケーションに送り返されます。
Host Integration Server には、IMS LU6.2 ユーザー データ プログラミング モデルを実装する方法を示すサンプル コードが含まれています。 サンプル コードは、 \<インストール ディレクトリ>\SDK\Samples\AppInt にあります。 Microsoft Visual Studio を起動し、使用するチュートリアルを開き、 「Readme」 の手順に従ってください。
関連項目
トランザクション インテグレーターのコンポーネント
データ型を自動化から z/OS COBOL に変換する]
z/OS COBOL から自動化へのデータ・タイプの変換
IMS のコンポーネント
TI ランタイム
適切なプログラミング モデルの選択
プログラミング モデル