Architecture

データ プロバイダーは、MICROSOFT SQL Server データ コンシューマーを、IBM メインフレーム z/OS や IBM ミッドレンジ IBM i など、さまざまなオペレーティング システムで実行されているリモート IBM DB2 データベース サーバーに接続します。 データ プロバイダーは、コード ページ変換、データ変換などのプラットフォーム間相互運用機能を提供します。 また、データ プロバイダーは認証とデータの暗号化のためのセキュリティおよび保護の機能を提供します。

データ プロバイダー

データ プロバイダーのツール

データ プロバイダーには IT プロフェッショナルや企業の開発者が使用するためのツールが含まれています。

データ アクセス ツールとデータ ソース ウィザード

データ アクセス ツールは、OLE DB データ リンク ファイル形式の接続定義の定義、更新、カタログ化、および使用のためのグラフィカル ユーティリティです。 データ アクセス ツール (DAT) から、データ ソース ウィザード (DSW) を起動し、ウィザードの手順に従って UDL ファイルを定義してテストすることができます。 DAT および DSW を使用すると、テスト、DB2 静的 SQL パッケージ (必要な CREATE CURSOR ステートメントを含む) の作成、DB2 パスワードの変更、システム カタログ テーブル SYSIBM.SYSTABLES のサンプル クエリを行うことができます。

これとは別に、OLE DB データ リンク グラフィカル ユーティリティは、UDL ファイルをより簡単に定義してテストする方法を提供します。 ほとんどのデータ コンシューマーは、コンシューマーの構成および配置ツール内からデータ リンク ツールを起動します。 データ リンク ツールの [接続] ダイアログ ボックスには、以前に定義した UDL ファイルを見つけるための [参照] ボタンがあり、DAT および DSW を使用して定義済みの UDL ファイルを再利用することができます。

トレース ユーティリティ

データ プロバイダーには、DB2 ネットワーク ライブラリ (クライアント) トレースを開始するためのトレース ユーティリティが含まれています。 IT プロフェッショナルは、Windows ネットワーク モニターを使用して、TCP IP 経由の DRDA フローをトレースすることができます。

SQL Server のツール

SQL Server Data Tools (SSDT)

SQL Server Data Tools (SSDT) は、Analysis Services、Integration Services、Reporting Servicesを使用してビジネス ソリューションを作成するための主要な開発環境です。 SSDT には、各コンシューマーに固有のテンプレート、デザイナー、ウィザードが用意されています。

SQL Server Management Studio

SQL Server Management Studio は、SQL Server のすべてのコンポーネントを構成、管理、開発し、それらのコンポーネントへアクセスできるようにする統合環境です。 SQL Server Management Studio のグラフィカル ツールとスクリプト エディターを使用して、DB2 データおよび SQL Server データを操作できます。 さらに、SQL Server Management Studio は、Reporting Services や Integration Services を始めとするすべての SQL Server コンポーネントを扱うことができます。

SQL Server データ コンシューマー

Integration Services

SQL Server Data Tools (SSDT) には、パッケージ、そのデータ ソース、およびデータ ソース ビューを作成する Integration Services プロジェクトが用意されています。

クエリ プロセッサ

SQL Serverの分散クエリは、複数のデータ ソースへの分散同時アクセスを提供します。 分散クエリ プロセッサ (DQP) を使用すると、SQL Server 内のテーブルを、DB2、ホスト ファイル システム、Oracle、または OLE DB プロバイダーによってアクセス可能な他の任意のデータ ソース内のテーブルと結合する異種クエリを作成することができます。 DQP を使用して、DB2 テーブルを対象とする SQL ビューを作成すると、開発者が、SQL Server に直接書き込み、アプリケーション内で Windows ベースとホスト ベースの両方のデータを統合できるようになります。

Analysis Services

SSDT を使用して、オンライン分析処理 (OLAP) キューブとデータ マイニング モデルをSQL Server Analysis Servicesで開発できます。 この種類のプロジェクトには、キューブ、ディメンション、マイニング構造、データ ソース、データ ソース ビュー、およびロールのためのテンプレートが含まれ、これらのオブジェクトを操作するためのツールが提供されています。

Reporting Services

Business Intelligence Development Studio のレポート モデル プロジェクトとレポート サーバー プロジェクトを使用して、DB2 データにアクセスする Reporting Services ソリューションを開発できます。 レポート モデル プロジェクトには、レポート モデル用、データ ソース用、およびデータ ソース ビュー用のテンプレートが含まれ、これらのオブジェクトを操作するためのツールが提供されています。 レポート サーバー プロジェクトには、レポートや共有データ ソースを操作するためのテンプレートが含まれています。

レプリケーション

管理者は SQL Server Management Studio のレプリケーション ウィザードを使用して、スナップショット処理またはトランザクション レプリケーション処理により SQL Server のデータを DB2 に移動することができます。 SQL Server では、リンク サーバーを使用して接続し、Integration Services を使用して DB2 とデータを同期することで、レプリケーションを実行します。

PowerPivot のSQL Server

Microsoft SQL Server PowerPivot は、Microsoft Office ユーザーのためのセルフサービス BI (Business Intelligence) 機能です。 PowerPivot は、クライアント側のコンポーネント (PowerPivot for Excel) およびサーバー側のコンポーネント (Power Pivot for SharePoint) の両方から構成されます。

SQL Server PowerPivot for Excel (SQL Server PowerPivot for Excel)

Microsoft PowerPivot for Excel は、Excel で強力なデータ分析を実行するために使用できるアドインであり、セルフサービス ビジネス インテリジェンスをデスクトップに提供します。 PowerPivot for Excel には、データの追加と準備に使用できるウィンドウと、Excel ワークシートのデータの操作に使用できる Excel リボンの PowerPivot タブがあります。

[SQL Server PowerPivot for SharePoint]

Microsoft SQL Server PowerPivot for SharePoint は、SharePoint とExcel Servicesを拡張して、SharePoint に発行する PowerPivot ブックのサーバー側の処理、コラボレーション、およびドキュメント管理のサポートを追加します。