既定のドキュメント
投稿者: Walter Oliver
既定のドキュメントは、www.microsoft.com
など、ドキュメント名を指定しない Web サイトへのクライアント要求に使用します。 既定のドキュメントを使用して、どのファイルを提供するかを指定します。 1 つの Web サイトに対して複数の既定のドキュメントを構成できますが、使用するドキュメントの数を減らすとパフォーマンスが向上します。
要求ごとに、IIS では既定のドキュメントのリストを取得し、最初の一致が見つかるまでコンテンツ パス内の各ファイルを探す必要があります。 5 つのドキュメントが構成されており、サイトでその最後のドキュメントが使用される場合は、これによってドキュメントを検索するために費やされる時間が長くなります。 ただし、既定のドキュメントを 1 つ使用するか、リストの最初のドキュメントを使用する場合は、これによって要求時間が短縮されます。
IIS 7 以降の委任機能を使用すると、このプロパティをサイト所有者に委任し、サイト所有者に 1 つのドキュメントのみを使用するよう促すことができます。
IIS マネージャーを使用して既定のドキュメントをグローバルに構成する方法
- [管理ツール] メニューで、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー] をクリックします。
- IIS マネージャーで、サーバー名ノードをクリックし、スクロールして [既定のドキュメント] アイコンを見つけます。
- [既定のドキュメント] をダブルクリックします。
- [操作] ペインで、[追加] をクリックします。
- [既定のドキュメントの追加] ダイアログ ボックスで、既定のドキュメントの名前を入力します。
- OK をクリックします。
Note
既定のドキュメントは可能な限り少ない数にします。 プロパティが委任されている場合、ユーザーは特定のドキュメントを追加して 1 つのドキュメントに制限し、サイトのパフォーマンスを向上させることができます。
IIS PowerShell プロバイダーを使用して既定のドキュメントをグローバルに追加および削除する方法
- ファイル名 foo.html を追加するには、PowerShell プロンプトを開き、次のように入力します。
add-webconfigurationproperty /system.webServer/defaultDocument -name files -value @{value="foo.html"}
- ファイル名 foo.html を削除するには、次のように入力します。
remove-webconfigurationproperty /system.webServer/defaultDocument -name files -atElement @{value="foo.html"}
既定のドキュメントを構成する別のサンプル スクリプトについては、「C# および PowerShell スクリプトのサンプル」も参照してください。
委任のために既定のドキュメントやその他のプロパティを構成する方法については、このセクションで後述する「管理の委任の構成」を参照してください。