Microsoft 365 Apps のライセンスとライセンス認証の状態を確認する

Microsoft 365 Apps では、長年にわたって Office Software Protection プラットフォームとライセンス認証検証サービスを使用して製品のライセンス認証を管理してきました。 しかし、バージョン 1910 以降、Microsoft 365 Apps は新しいライセンス認証方法に移行しました。

この変更により、ospp.vbs スクリプトを使用して Microsoft 365 Apps のアクティブ化状態を表示および管理できなくなります。 代わりに、vnextdiag.ps1 という名前の PowerShell スクリプトを使用できます。 このスクリプトは、バージョン 2104 以降の Microsoft 365 Apps に含まれています。

注:

  • Project および Visio デスクトップ アプリのサブスクリプション バージョンでは、バージョン 1910 以降の新しいアクティブ化方法も使用されます。
  • Office LTSC 2021 や Office 2019 など、ボリューム ライセンスバージョンの Office では引き続き ospp.vbs を使用する必要があります。 詳細については、「Office の ボリューム ライセンス認証を管理するためのツール」を参照してください。

Microsoft 365 Apps が新しいアクティブ化方法を使用していることを確認する

Microsoft 365 Apps が新しいライセンス認証方法を使用していることを確認するには、3 つの異なる方法があります。

  • Word を開き、[ ファイル>Account>About Word] に移動します。 ダイアログの上部近くに、ライセンス ID のエントリが表示されます。 Microsoft 365 Apps の場合、ID は EWW で始まります。

注:

  • Microsoft 365 ファミリなどの Microsoft 365 のコンシューマー バージョンのライセンス ID は、EWW ではなく CWW で始まります。
  • Office LTSC 2021 などの Office のボリューム ライセンスバージョンの場合、ライセンス ID の代わりに製品 ID が一覧表示されます。
  • レジストリ エディターを開き、[HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Office\16.0\Common\Licensing\LicensingNext] に移動します。 アクティブ化された製品の一覧が表示されます。 値 2 は、製品が新しいアクティブ化方法を使用していることを示します。

  • エクスプローラーで、%localappdata%\Microsoft\Office\Licenses に移動します。 そのフォルダーには、数値を含むサブフォルダーが表示されます。 そのサブフォルダーには、新しいライセンス認証方法でアクティブ化される製品ごとに個別のファイルが存在する必要があります。

vnextdiag.ps1 を使用して Microsoft 365 Apps のライセンス認証を表示する

Microsoft 365 Apps のアクティブ化状態を表示するには、vnextdiag.ps1 という名前の PowerShell スクリプトを使用できます。

vnextdiag.ps1 を使用するには、Windows PowerShell コマンド プロンプトを開き、C:\Program Files\Microsoft Office\Office16 フォルダーに移動する必要があります。 そこから、次のコマンドを使用します。

./vnextdiag.ps1 -action list

注:

64 ビット バージョンの Windows に 32 ビット バージョンの Microsoft 365 Apps をインストールした場合、スクリプトは C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\Office16 フォルダーにあります。

PowerShell スクリプトには、デバイスにインストールされている製品と、製品ごとに次の情報の一部が表示されます。

  • ユーザーなどのライセンスの種類|予約。
  • O365ProPlusRetail や VisioProRetail などの製品の名前。
  • ライセンスの状態 (ライセンスなど)。
  • 製品をアクティブ化したユーザーの電子メール。
  • ユーザーに関連付けられているテナントの ID。

共有コンピューターのライセンス認証またはデバイス ベースのライセンス用にデバイスが構成されている場合は、実行 vnextdiag.ps1 の出力にその情報が表示されます。

vnextdiag.ps1 を使用して Microsoft 365 Apps のライセンス認証をリセットする

vnextdiag.ps1 を使用して、Microsoft 365 Apps のライセンス認証をリセットすることもできます。 デバイスにインストールされている製品の再アクティブ化を強制するには、Windows PowerShell コマンド プロンプトから次のコマンドを使用します。

./vnextdiag.ps1 -action remove -LicenseId EWW_GUID_ID

LicenseId の場合は、vnextdiag.ps1 出力に示すように、再アクティブ化する製品の LicenseID を使用します。 Microsoft 365 Apps の場合、ID は EWW で始まります。

注:

%localappdata%\Microsoft\Office\Licenses の下のサブフォルダー内のファイルを削除することで、製品のライセンス認証状態をリセットすることもできます。 次回 Microsoft 365 Apps を起動すると、製品がアクティブになり、サブフォルダー内のライセンス ファイルが再作成されます。