テーブル行からのデータの取得
適用対象: Outlook 2013 | Outlook 2016
テーブルから行を取得するには、次のことが必要です。
すべての列のプロパティ値を取得します。
現在の位置の変更。
ほとんどのテーブルで必要な列の 1 つは、行を表すオブジェクトを開くために使用できるエントリ識別子 ( PR_ENTRYID (PidTagEntryId) プロパティです。 このエントリ識別子は、通常、テーブルの有効期間を超えて保持されない短期エントリ識別子です。 ただし、テーブルを実装するサービス プロバイダーが 1 種類のエントリ識別子のみをサポートしている場合は、長期的な識別子を指定できます。
クライアントとサービス プロバイダーは、次のいずれかの呼び出しを行って行を取得できます。
コール | 説明 |
---|---|
IMAPITable::QueryRows |
現在の行から始まる指定された数の行を前方または後方方向に取得します。 |
HrQueryAllRows |
テーブル内のすべての行を取得します。 |
ITableData::HrQueryRow |
インデックス列の値に従って、テーブル内の行を取得します。 PR_INSTANCE_KEY (PidTagInstanceKey) は、通常、テーブルのインデックス列です。 |
省略可能なプロパティがテーブル内の列の 1 つとして含まれている場合、一部の行には列に対して有効な値が設定されている場合もあれば、有効でない行もあります。 列に有効な値が存在するかどうかは、行の情報を提供するオブジェクトが プロパティを設定するかどうかによって異なります。 オブジェクトの実装に応じて、存在しないプロパティをテーブル内で PR_NULL (PidTagNull) または任意の値として表すことができます。 テーブルのユーザーは、存在しないプロパティと、存在し有効な値を持つ無意味な値とプロパティを区別するように注意する必要があります。