MailItem.GetInspector プロパティ (Outlook)

指定した項目を含むインスペクターを表す Inspector オブジェクトを取得します。 値の取得のみ可能です。

構文

expressionGetInspector

expressionMailItem オブジェクトを表す変数です。

注釈

このプロパティは、 Application.ActiveInspector メソッドを使用して、 Inspector.CurrentItem プロパティを設定するのではなく、アイテムを表示する インスペクター オブジェクトを取得するのに便利です。 アイテムの Inspector オブジェクトが既に存在する場合、 GetInspector プロパティは新規に作成するのではなく場合は、その Inspector オブジェクトを返します。

このVisual Basic for Applications (VBA) の例は、メール アイテムを作成し、タイトルを割り当て、本文のテキストを追加する関数InsertBodyTextInWordEditorを示しています。 まず、 Subject プロパティを使用して、タイトル "Testing..." を割り当てます。 次に、 Display メソッドを呼び出して、インスペクターでメール アイテムを開きます。 Word エディターでテキストをメール アイテムの本文として挿入するために、この関数では Word オブジェクト モデルの Document オブジェクトと Range オブジェクトを使用します。 アイテムの GetInspector プロパティを使用して既存の Inspector オブジェクトを取得し、 Inspector.WordEditor プロパティを使用してアイテムの Word.Document オブジェクトを取得します。 さらに Word.Document オブジェクトを使用して Word.Range オブジェクトにアクセスし、アイテムの本文にテキストを挿入します。

この例では Word オブジェクト モデルにアクセスするため、この例を正しくコンパイルするには、あらかじめ Microsoft Word のオブジェクト ライブラリへの参照を追加しておく必要があります。

Sub InsertBodyTextInWordEditor() 
 Dim myItem As Outlook.MailItem 
 Dim myInspector As Outlook.Inspector 
 'You must add a reference to the Microsoft Word Object Library 
 'before this sample will compile 
 Dim wdDoc As Word.Document 
 Dim wdRange As Word.Range 
 
 On Error Resume Next 
 Set myItem = Application.CreateItem(olMailItem) 
 myItem.Subject = "Testing..." 
 myItem.Display 
 'GetInspector property returns Inspector 
 Set myInspector = myItem.GetInspector 
 'Obtain the Word.Document for the Inspector 
 Set wdDoc = myInspector.WordEditor 
 If Not (wdDoc Is Nothing) Then 
 'Use the Range object to insert text 
 Set wdRange = wdDoc.Range(0, wdDoc.Characters.Count) 
 wdRange.InsertAfter ("Hello world!") 
 End If 
End Sub

関連項目

MailItem オブジェクト

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