Document.Mode プロパティ (Visio)
図面が実行モードかデザイン モードかを指定します。 値の取得と設定が可能です。
構文
式。モード
式Document オブジェクトを表す変数。
戻り値
VisDocModeArgs
注釈
Microsoft Visual Basic フォームの状態に実行中と設計中の 2 つの可能な状態があるように、Microsoft Visio 図面も実行モードとデザイン モードのいずれかのモードをとります。
実行モードとデザイン モードは、基本的に次の点が異なります。
図面に格納されている ActiveX コントロールは、図面がデザイン モードのときはイベントを発生しません。実行モードのときは、イベントを発生します。
図面がデザイン モードの場合は、どのオブジェクトのイベントも使用されません。
Visio ドキュメントの実行/デザイン モードは、[開発] タブの [デザイン モード] コントロールによって Visio ユーザー インターフェイスで報告されます。このコントロールの外観は、Visual Basic エディター ウィンドウの [デザイン モード] ボタンの外観と同じです。 コントロールが押された状態の場合、図面 (プロジェクト) は設計モードになっています。 コントロールが離された状態の場合、図面 (プロジェクト) は実行モードになっています。
Visio 図面にプロジェクトが含まれている場合、図面の実行/デザイン モードは、図面の Visual Basic for Applications (VBA) プロジェクトの実行/デザイン状態と同期されます。 図面のモードを変更すると、プロジェクトのモードも切り替わり、プロジェクトのモードを変更すると、図面のモードが切り替わります。 つまり、ドキュメントのプロジェクトのコードでドキュメントのモードがデザイン モード (ThisDocument.Mode = visDocModeDesign) に設定されている場合、コードが実行されるプロジェクトはデザイン モードに移行し、mode-assignment ステートメントに続くステートメントは実行されません。 ただし、図面内のコードで別の図面 (プロジェクト) をデザイン モードに切り替えた場合は、実行を継続できます。
図面のモードは永続的なプロパティではありません。 既定では、図面が信頼できる発行元から発行されているか、デジタル署名されているか、信頼できる場所にあるかのいずれかでない場合、Visio 図面はデザイン モードで開きます。 これらの条件のいずれかを満たす図面は、実行モードで開きます。
ただし、Visio セキュリティ センターの [マクロ設定] カテゴリで既定の設定を変更できます ([ファイル] タブをクリックし、[オプション]、[セキュリティ センター] の順にクリックし、[セキュリティ センターの設定] をクリックします)。[デジタル署名されたマクロを除くすべてのマクロを無効にする] が選択されている場合、信頼できる場所にない Visio ドキュメントは、デジタル署名されている場合にのみ実行モードで開きます。 [警告を表示せずにすべてのマクロを無効にする] または [警告を表示してすべてのマクロを無効にする] が選択されている場合は、信頼できる場所以外の図面は設計モードで開かれます。 [すべてのマクロを有効にする] が選択されている場合は、常に図面が実行モードで開かれますが、このオプションはセキュリティ上、危険なため推奨しません。
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