Rate 関数

投資の利率を示す Double を返します。

構文

Rate(nper, pmt, pv, [ fv, [ type, [ guess ]]])

Rate 関数には、次の名前付き引数があります。

パーツ 説明
nper 必須。 投資期間全体での支払回数の合計を指定する Double です。 たとえば、4 年ローンを利用して月払いで返済を行う場合、このローンの支払回数の合計は 4*12 = 48 となります。
pmt 必須。 毎回の支払額を指定する Double。 通常、支払額には元金と利息が含まれます。投資期間内に支払額が変更されることはありません。
pv 必須。 将来行われる一連の支払いまたは受領の現在価値 (現時点での価値) を指定する Double です。 たとえば、車を購入するためにお金を借りるときに、ローン金額は、毎月の車の支払いの貸し手に現在の値です。
fv 省略可能。 将来価値、つまり最後の支払いを行った後に残る現金の収支を指定する Variant です。 たとえば、ローンの将来価値は、最後の支払い後のローンの価値である 0 円です。 しかし、子供の教育費として 18 年間で 500 万円を貯める場合、将来価値は 500 万円です。 省略すると、0 と見なされます。
type 省略可能。 支払いが行われる時期を示す数値を指定する Variant です。 各期の期末の場合は 0 を、各期の期首の場合は 1 を使用します。 省略すると、0 を指定したと見なされます。
guess 省略可能。 Rate から返される推定値を指定する Variant です。 guess を省略すると、0.1 (10%) が指定されたと見なされます。

注釈

投資とは、一連の定額の支払いを一定期間にわたって行うことです。 投資には、ローン (住宅ローンなど) と投資 (月々の貯金の計画など) があります。

すべての引数に関して、定額預金の支払いのような出金は負の数で表し、配当金のような入金は正の数で表します。

Rate の計算には、反復計算の手法が使用されます。 Rate では、 guess を初期値とし、計算結果の誤差が 0.00001% になるまで、利益率の値を変えて反復計算が行われます。 反復計算を 20 回行っても適切な解が見つからない場合、 Rate は失敗します。 推定値が 10% で Rate が失敗した場合は、 guess の値を変更して試します。

この例では、Rate 関数を使用して、支払の合計数 ()、ローンの支払額 (TotPmts)、ローンの現在の値または元金 (Payment)、ローンの将来の値 (PValFVal)、支払い期間の開始時または終了時に支払いが行われるかどうかを示す数値 (PayType) を計算します。 予想金利()の近似値Guessを示します。

Dim Fmt, FVal, Guess, PVal, Payment, TotPmts, PayType, APR
Const ENDPERIOD = 0, BEGINPERIOD = 1    ' When payments are made.
Fmt = "##0.00"    ' Define percentage format.
FVal = 0    ' Usually 0 for a loan.
Guess = .1    ' Guess of 10 percent.
PVal = InputBox("How much did you borrow?")
Payment = InputBox("What's your monthly payment?")
TotPmts = InputBox("How many monthly payments do you have to make?")
PayType = MsgBox("Do you make payments at the end of the month?", _
vbYesNo)
If PayType = vbNo Then PayType = BEGINPERIOD Else PayType = ENDPERIOD
APR = (Rate(TotPmts, -Payment, PVal, FVal, PayType, Guess) * 12) * 100
MsgBox "Your interest rate is " & Format(CInt(APR), Fmt) & " percent."

関連項目

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