自動化について (Visio)

Visual Basic for Applications (VBA)、Visual Basic、Visual C++、Visual Studio .NET の任意の言語、またはオートメーションをサポートする任意のプログラミング言語でプログラムを記述し、Visio を制御することができます。

オートメーションを使用したプログラムで、Visio の図面や図表の機能を取り込んだり、Visio での単純な繰り返し作業を自動化したりできます。 たとえば、名前と役職の一覧表から組織図を作成したり、ステンシル上のすべてのマスター シェイプを印刷することができます。

プログラムがオートメーションを使用して Visio を制御するしくみ

プログラムは、Visio のオブジェクトにアクセスし、オブジェクトのプロパティ、メソッド、イベントを使用して Visio を制御します。

  • オブジェクトは、図面や図面ページ、図形、数式を含むセルなど、Visio アプリケーションで操作対象となる要素を表します。

  • プロパティは、オブジェクトの外観や動作を決める属性です。 たとえば、Shape オブジェクトには、その図形の名前を表す Name プロパティがあります。

  • メソッドは、オブジェクトに対して実行可能な操作です。 たとえば、プログラムで Page オブジェクトに対して Add メソッドを実行できます。 これは、[挿入] タブの [空白のページ] を選択して、図面にページを追加する操作と同じです。

  • イベントは、コードまたはプログラム全体を実行します。 たとえば、図面が開かれたときにコードを実行することや、図形がダブルクリックされたときにプログラムを実行することができます。

Visio の VBA プログラミング環境

Visio には Visual Basic for Applications (VBA) プログラミング環境が組み込まれています。 この環境では、Visual Basic Editor を使用してプログラムを作成、表示、デバッグおよび実行します。

  • VBA プログラムを作成するには、VBA プロジェクトにモジュール、クラス モジュール、ユーザー フォームを追加し、コードを記述します。

  • VBA プロジェクトの項目を表示するには、[プロジェクト エクスプローラー] で、開いている Visio 図面のプロジェクトを選択します。 個々の項目の [コード] ウィンドウを表示するには、 プロジェクト エクスプローラー で適切なフォルダーを開き、プロジェクト項目をダブルクリックするか、項目を右クリックしてショートカット メニューの [ コードの表示 ] をクリックします。

  • VBA プログラムをデバッグするには、ブレークポイントを設定し、ウォッチ式を追加して、コードをステップ実行します。

  • VBA マクロは、次のようにして実行します。

    • Visual Basic エディターでは、[実行] メニューの [マクロの実行] を選択します。

    • Visio では、[開発] タブの [コード] グループで [マクロ] を選択します。

サポートとフィードバック

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