Word のコマンドを変更する
ほとんどの Word コマンドは、マクロに変換することで変更できます。 たとえば、[ファイル] タブの [開く] コマンドを変更して、Worddocument ファイルの一覧 (ファイル名拡張子が.docで終わるファイル) を表示する代わりに、現在のフォルダー内のすべてのファイルが表示されるようにすることができます。
[マクロ] ダイアログ ボックス (Alt - F8) に組み込みの Word コマンドの一覧を表示するには、[マクロ入力] ボックスで [Word コマンド] を選択します。 リボンまたはショートカット キーで使用可能なすべてのコマンドの一覧が表示されます。 コマンドの名前は、メニューがリボンに置き換えられる前にコマンドに関連付けられていたメニュー名で始まります。 たとえば、[保存] コマンドは以前は [ファイル] メニューにあったため、[FileSave] と表示されます。
Word コマンドをマクロに置き換えるには、マクロに Word コマンドと同じ名前を付けます。 たとえば、"FileSave" という名前のマクロを作成した場合、[ファイル] メニューから [保存] を選択するか、[保存] ツール バー ボタンをクリックするか、Ctrl キーと S キーの組み合わせを押すと、マクロが実行されます。
次の使用例は、[FileSave] コマンドを変更するために必要な手順を示します。
Alt + F8 キーを押します。
[マクロの保存先] ボックスの [コマンド マクロ] をクリックします。
[マクロ名] ボックスの [FileSave] をクリックします。
[マクロの保存先] ボックスで、マクロを設定するテンプレートまたは文書の位置を選択します。 たとえば、全文書対象のマクロを作成するには、[Normal.dotm (全文書対象のテンプレート)] をクリックします (この場合、標準テンプレートを使用するすべての文書の [FileSave] コマンドが変更されます)。
[作成] をクリックします。
FileSave マクロは次のように表示されます。
Sub FileSave()
'
' FileSave Macro
' Saves the active document or template
'
ActiveDocument.Save
End Sub
追加の命令を追加するか、既存 ActiveDocument.Save
の命令を削除できます。 ここで、FileSave コマンドを実行するたびに、Word コマンドの代わりに FileSave マクロが実行されます。 元の [FileSave] コマンドの機能を復元するには、FileSave マクロの名前を変更するか、または削除する必要があります。
注釈
Word コマンドの後にという名前のコード モジュール (FileSave など) を Main というサブルーチンで作成することで、Word コマンドを置き換えることもできます。
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