Power BI Desktop のプライバシー レベル

Power BI Desktop のプライバシー レベルは、あるデータ ソースが他のデータ ソースから分離される程度を決定する分離レベルを指定します。 厳しい分離レベルは、データ ソース間で交換される情報をブロックしますが、機能とパフォーマンスが低下する可能性があります。

データ ソース設定

データ ソースの設定の構成するには:

  1. [ファイル] を選んでから、[オプションと設定] を選びます。
  2. [データ ソース設定] を選びます。
  3. 一覧からデータ ソースを選んで、[アクセス許可の編集] を選びます。
  4. [プライバシー レベル] で、プライバシー レベルを選びます。
  5. [OK] を選んでから、[閉じる] を選びます。

Screenshot of data source settings showing the edit permissions dialog highlighted.

次の表では、データ ソースのプライバシー レベルについて説明します。

設定 説明 データ ソースの例
プライベート プライベートに設定されたデータ ソースには、機密性の高い情報が含まれます。 承認されたユーザーに可視性を制限できます。 プライベート データ ソースからのデータは、他のプライベート データ ソースも含め、他のデータ ソースには格納されません。 Facebook データ、株式報奨が入ったテキスト ファイル、従業員の査定情報が入ったブックなどがあります。
組織 組織に設定されたデータ ソースは、プライベートおよび他の組織のデータ ソースに格納できます。 パブリック データ ソースに格納することはできません。 可視性は信頼されたグループに設定されます。 たとえば、イントラネットの SharePoint サイトにある Microsoft Word 文書に信頼できるグループに対してアクセス許可を与えます。
Public ファイル、インターネット データ ソース、ブック データはパブリックに設定できます。 データは他のデータ ソースに格納できます。 すべてのユーザーが利用できます。 Azure Marketplace からの無料のデータ、Wikipedia ページからのデータ、パブリックの Web ページからコピーしたデータの入ったローカル ファイルなどがあります。

注意事項

機密性の高いデータを含むデータ ソースは、プライベートとして構成します。

プライバシーのレベル

ファイルのプライバシー オプションを構成するには:

  1. [ファイル] を選んでから、[オプションと設定] を選びます。
  2. [オプション] を選択します。
  3. [現在のファイル] で、[プライバシー] を選びます。
  4. [プライバシー レベル] で、プライバシー レベルを選びます。
  5. [OK] を選択します。

Screenshot of the options dialog showing privacy level settings. Current file and privacy are highlighted.

次の表は、プライバシー レベルの設定についての説明です。

設定 説明
各ソースについて、プライバシー レベル設定に合わせてデータを結合します (既定値) 選択すると、プライバシー レベルの設定に従ってデータが結合されます。 異なるプライバシー分離ゾーン間でデータをマージすると、データのバッファー処理が行われます。
プライバシー レベルを無視すると、パフォーマンスが向上する場合があります 選択すると、プライバシー レベルの設定を無視してデータが結合されます。 プライバシーの設定を無視すると、承認されていないユーザーに機密データが公開される可能性があります。 この設定では、パフォーマンスと機能が向上する場合があります。

注意事項

  • [プライバシー レベルを無視すると、パフォーマンスが向上する場合があります] は、Power BI サービスでは機能しません。 この設定を指定して Power BI Desktop で作成され、Power BI サービスに発行されたレポートは、設定に従いません。 ただし、個人用ゲートウェイではプライバシー レベルを利用できます。
  • Power BI Desktop は、別の Power BI Desktop ファイルにマージされたデータのプライバシーを保証できません。