Power BI Embedded の Multi-Geo のサポート
Power BI Embedded の Multi-Geo のサポートにより、Power BI Embedded を使って分析をアプリに組み込むアプリケーションをビルドする独立系ソフトウェア ベンダー (ISV) や組織が、データを世界中のさまざまなリージョンにデプロイできるようになりました。
これにより、Power BI Embedded を使用しているユーザーは、Power BI Premium による Multi-Geo の使用のサポートと同じ機能や制限事項に基づいて、Multi-Geo のオプションを使用して容量をセットアップできます。
Multi-Geo を使用して新しい Power BI Embedded の容量リソースを作成する
[リソースの作成] 画面で、容量の場所を選択します。 以前は、この場所は Power BI テナントの場所に限定されていたため、単一の場所のみ選択できました。 Multi-Geo により、容量をデプロイする場所として別のリージョンを選択できるようになりました。
"場所" のドロップダウン メニューを開くと、既定でホーム テナントが選択されていることがわかります。
既定のテナントの場所以外の場所を選択すると、選択内容について確認するメッセージが表示されます。
容量の場所を表示する
容量の場所は、Azure portal の Power BI Embedded の管理のメイン ページから簡単に確認できます。
この場所は、PowerBI.com
の管理ポータルでも確認できます。 管理ポータルで、[容量の設定] を選択し、[Power BI Embedded] タブに切り替えます。
Power BI Embedded での容量の作成について詳しくはこちらをご覧ください。
既存の容量の場所を管理する
新しい容量を作成した後に Power BI Embedded リソースの場所は変更することはできません。
Power BI コンテンツを別のリージョンに移動するには、次の手順を実行します。
別のリージョンに新しい容量を作成します。
すべてのワークスペースを既存の容量から新しい容量に割り当てます。
古い容量を削除または一時停止します。
コンテンツを再割り当てすることなく容量を削除すると、その容量内のすべてのコンテンツがホーム リージョン内の共有容量に移ることに注意する必要があります。
Multi-Geo の API サポート
API を通じて Multi-Geo で容量を管理するには、次の API を使用します。
容量を取得する - API はユーザーがアクセスできる容量の一覧を返します。 その応答には、容量の場所を示す
region
というプロパティが含まれます。容量に割り当てる - この API を使用すると、ホーム リージョン外の容量にワークスペースを割り当てたり、異なるリージョンの容量間でワークスペースを移動したりすることができます。 ユーザーまたはサービス プリンシパルがこの操作を実行するには、ワークスペースに対する管理アクセス許可、およびターゲット容量に対する管理アクセス許可または割り当てアクセス許可が必要です。
Azure Resource Manager API - Create や Delete を含む、Azure Resource Manager API の操作はすべて Multi-Geo をサポートします。
考慮事項と制限事項
- Power BI Embedded Multi-Geo の制限事項は、Power BI Premium Multi-Geo の考慮事項と制限事項と同様です。
次のステップ
他にわからないことがある場合は、 Power BI コミュニティに質問する