ローカル ストレージ API
ローカル ストレージ API を使用すると、ブラウザーのローカル ストレージにデータを格納できます。 ローカル ストレージ API を使用するには、顧客の ローカル ストレージ管理者スイッチ を有効にする必要があります。
ローカル ストレージは孤立しており、各種のビジュアルに個々のストレージ アクセスが与えられます。
Note
保存されたデータがコンシューマーの組織ポリシーに準拠していることを確認し、データの秘密度で必要な場合に、格納される情報についてユーザーに通知するのは開発者の責任です。 特に、カスタム ビジュアル開発者は、ビジネスの目標やシナリオで求められる場合はデータを暗号化する必要があります。
ローカル ストレージの使用方法
このバージョンの ローカル ストレージ API は廃止予定です。 新規の要求は受け付けていません。 可能な場合は、バージョン 2 を使用してください。
次の例では、"更新" メソッドが呼び出されるたびにカウンターが増えます。 カウンターの値はローカルで保存され、ビジュアルが起動するたびに呼び出されます。 このように、カウンターは最後にカウントしたところからカウントを続けます。ビジュアルの起動のたびに最初から始めることはありません。
export class Visual implements IVisual {
// ...
private updateCountName: string = 'updateCount';
private updateCount: number;
private storage: ILocalVisualStorageService;
// ...
constructor(options: VisualConstructorOptions) {
// ...
this.storage = options.host.storageService;
// ...
this.storage.get(this.updateCountName).then(count =>
{
this.updateCount = +count;
})
.catch(() =>
{
this.updateCount = 0;
this.storage.set(this.updateCountName, this.updateCount.toString());
});
// ...
}
public update(options: VisualUpdateOptions) {
// ...
this.updateCount++;
this.storage.set(this.updateCountName, this.updateCount.toString());
// ...
}
}
考慮事項と制限事項
- ローカル ストレージの上限は GUID ごとに 1 mb です。
- データは GUID を同じくするビジュアル間でのみ共有できます。
- データは PowerBI Desktop の別インスタンスと共有できません。
- ローカル ストレージ API は既定ではアクティブになっていません。 Power BI ビジュアルに対してアクティブにするには、要求を Power BI ビジュアル サポート (
pbicvsupport@microsoft.com
) に送信します。 - ローカル ストレージ API では、コンストラクタでの
await
はサポートされていません。 許可されるのは、then
およびcatch
メソッドのみです。
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