改ページ対応レポートでデータをレンダリングする (Power BI Report Builder)

適用対象: Power BI Report Builder Power BI Desktop

HTML、MHTML、Word、Excel、PDF、Image などの Power BI の改ページ対応レポートのレイアウト レンダラーを使った場合、データとその構造は変更されません。 コンマ区切り (CSV) や XML などのデータ レンダラー形式を使ってエクスポートした場合、視覚的なレイアウト要素はレンダリングされません。 CSV および XML を使用すると、ページ分割されたレポートをレンダリングする際に、特定の規則がレポート本文とそのコンテンツに適用されます。 これらの規則により、データがこの形式でどのように表示されるかが決定します。

データ レンダラーの使用

データ レンダラーを使用すると、次のことが可能になります。

  • データベースへのインポート。 CSV は、SQL Server や Microsoft Access などの多くのデータベース アプリケーションで簡単にインポートできる一般的な形式です。

  • Excel へのインポート。 CSV レンダラーを使用して、データを Excel にエクスポートします。ただし、視覚的なレイアウトは含まれません。 データを Excel にインポートすると、グラフ、式、ピボット テーブルなど、標準の Excel ツールを利用できます。

  • XSLT 変換。 XSLT を XML レンダラーの出力に適用できます。 このサーバー側の変換は、事実上あらゆる形式にデータを変換できる強力な手法です。

  • データ交換/EDI。 外部プロセスによって、レポートの CSV または XML 表示を要求し、そのデータを使用することができます。

データ レンダラーの形式

データ レンダラーの形式は、レイアウト レンダラーとは別のプロパティ セットによって制御されます。 データ レンダラーのみに適用される、 [プロパティ] ペインのプロパティ セットを次に示します。

  • DataElementOutput プロパティは、エクスポート時に特定のアイテムをデータに含めるかどうかを制御します。

  • DataElementName プロパティは、データ要素の名前を制御します。 CSV では、CSV の列ヘッダーの名前が制御されます。 XML では、アイテムの XML 要素または属性の名前になります。

  • DataElementStyle プロパティは、XML において、レポート アイテムが要素と属性のどちらとして表示されるかを制御します。

CSV エクスポート オプションでは、書式を持たないコンマ区切りのプレーン テキスト形式のファイルとしてレポート データが保存されます。 既定では、コンマ (,) を使用してフィールドおよび行を区切りますが、この設定は、デバイス情報設定で構成できます。 エクスポートされたファイルは、Microsoft Excel などのスプレッドシート プログラムで開いたり、他のプログラムのインポート形式として使用できます。 .csv ファイルは、メモ帳などのテキスト エディターで開きます。 URL としてアクセスした場合は、.csv ファイルから text/csvの MIME の種類が返されます。 ファイルは、MIME バージョン 1.0 形式のファイルになります。 CSV ファイル形式でレポートをレンダリングする方法の詳細については、CSV ファイルへのエクスポート (Power BI Report Builder とサービス) に関する記事を参照してください。

[レポート データが含まれている XML ファイル] エクスポート オプションを指定すると、レポートが XML ファイルとして保存されます。 レポートの XML スキーマは、各レポート固有のものです。 XML エクスポート オプションでは、レポート レイアウト情報は保存されません。 このオプションで生成された XML は、データベースにインポートしたり、XML データ メッセージとして使用したり、カスタム アプリケーションに送信することができます。 XML ファイル形式でレポートをレンダリングする方法の詳細については、XML ファイルへのエクスポート (Power BI Report Builder とサービス) に関する記事を参照してください。