SAP BW データ セットの変換とフィルター処理

Power Query エディターでは、SAP BW のデータ セットを Power BI Desktop または Microsoft Power Platform のデータ モデルに取り込む前に、追加のデータ変換やフィルター処理のステップを適用することができます。

Power Query エディターでは、右側の [クエリの設定] ペインにクエリに [適用したステップ] が表示されます。 ステップを変更または確認するには、ステップの横にある歯車アイコンを選びます。

たとえば、[追加したアイテム] の横にある歯車アイコンを選ぶと、SAP BW で選んだデータ オブジェクトを確認したり、指定したクエリ パラメーターを変更したりすることができます。 このようにして、結果セットに含まれていない特性を使ってデータ セットをフィルター処理することができます。

[アイテムの追加] ダイアログ。

データ セットに追加のフィルターを適用するには、列のいずれかについてドロップダウン メニューを選びます。

列からのフィルター処理。

フィルターを設定するもう 1 つの簡単な方法は、テーブル内の値の 1 つを右クリックし、[メンバー フィルター] または [テキスト フィルター] を選ぶことです。

テーブル内の値からのフィルター処理。

たとえば、データ セットをフィルター処理して、"Calendar Year/Month" (暦年/月) が "FEB 2003" (2003 年 2 月) のレコードのみを含めたり、テキスト フィルターを適用して、"Calendar Year/Month" (暦年/月) に "2003" を含むレコードのみを含めたりすることができます。

すべてのフィルターが SAP BW に対するクエリにフォールディングされるわけではありません。 フィルターがクエリにフォールディングされているかどうかを判断するには、データ テーブルの左上隅にあるアイコン (最初のデータ レコードの番号 1 の真上) を確認します。

アイコンがキューブの場合は、SAP BW システムに対するクエリでフィルターが適用されています。

キューブ アイコンが表示されたテーブルの左上隅。

アイコンがテーブルの場合、フィルターはクエリの一部ではなく、テーブルにのみ適用されています。

テーブル アイコンが表示されたテーブルの左上隅。

Power Query エディターの UI の背後では、データ マッシュアップ クエリ用の M 式言語に基づいたコードが生成されます。

生成された M コードは、[表示] タブの [詳細エディター] オプションで確認できます。

詳細エディターで生成された M コード。

各関数の説明を表示する場合、または関数をテストする場合は、[クエリ] ペインの既存の SAP BW クエリを右クリックし、[関数の作成] を選びます。 上部の数式バーに、次のように入力します。

      = <function name>

<function name> は、説明を表示する関数名です。 次の例では、Cube.Transform 関数の説明が表示されています。

Cube.Transform 関数の情報が表示された [関数の作成] ダイアログ ボックスの画像。

次の例は、さまざまな cube 関数の説明の一部を示しています。

  • Cube.Transform: キューブに対して関数または変換の一覧を適用します。
  • Cube.ApplyParameter: パラメーターに指定した値を適用します。
  • Cube.DisplayFolders: キューブの表示フォルダー階層を表すオブジェクトの入れ子になったツリーを返します。
  • Cube.Parameters: キューブに適用できるパラメーターのセットを含むテーブルを返します。
  • Cube.Dimensions: キューブのディメンションのセットを含むテーブルを返します。
  • Cube.Measures: キューブのメジャーのセットを含むテーブルを返します。

関連項目