Power Apps から Oracle データベースへの接続

テーブルをリストアップし、Power Apps で接続を作成してアプリを構築した後に、Oracle Database でテーブルの行を作成、読み込み、更新、削除します。 Oracle データベース接続では、フィルター処理や並び替えなど、およびその他の機能の完全な委任がサポートされますが、トリガーとストアド プロシージャはサポートされません。

前提条件

  • Oracle 9 以降
  • Oracle Data Access Client (ODAC) ソフトウェア 11.2 またはそれ以降
  • オンプレミス データ ゲートウェイのインストール
  • Oracle クライアント SDK のインストール

オンプレミス データ ゲートウェイをインストールする

ゲートウェイをインストールするには、このチュートリアル の手順に従います。

オンプレミス データ ゲートウェイはブリッジとして機能し、オンプレミ スデータ (クラウドに含まれていないデータ) と Power BI、Power Automate、Logic Apps、および Power Apps サービスとの間の迅速かつ安全なデータ転送を提供します。 複数のサービスやデータ ソースで、同一のゲートウェイを使用できます。 詳細については、ゲートウェイの概要 を参照してください。

Oracle クライアントをインストールする

オンプレミスの データ ゲートウェイと同じコンピューターに、ODAC 11.2 またはそれ以降をインストールします。 たとえば、64-bit ODAC 12c Release 4 (12.1.0.2.4) for Windows x64 をインストールするか、好みのバージョンを選択できます。 xcopy バージョンはオンプレミス データ ゲートウェイでは機能しないため、Windows インストーラー バージョンを選択する必要があります。 このインストールを行わないと、既知の問題の一覧で説明しているように、接続を作成または編集しようとするとエラーが表示されます。

Oracle データベースのテーブルからアプリを作成する

  1. Power Apps に移動します。

  2. 左側のペインから 作成 を選択します。

  3. 開始元 で、詳細データソース を選択します。

  4. 新規接続 を選択します。

  5. 接続の一覧で Oracle Database を選択します。

    新しいデータベース。

  6. Oracle サーバーの名前、ユーザー名およびパスワードを指定します。

    SID が必要な場合は、次の形式でサーバーを指定します:
    ServerName/SID

    接続パラメーター。

  7. 使用するゲートウェイを選択するか、ゲートウェイをインストールします。

    インストール後にゲートウェイが表示されない場合は、ゲートウェイの一覧を更新する を選択します。

    新しいゲートウェイ。

  8. 作成を選択して接続を作成します。

    接続の作成。

  9. 既定t のデータセットを選択します。

    データセットの選択。

  10. テーブルの一覧で、使用するテーブルを選択します。

    テーブルを選択します。

  11. 接続 を選択してアプリを作成します。

    テーブルに接続してアプリを作成します。

Power Apps では 3 つの画面があるアプリが作成され、選択したテーブルのデータが表示されます:

  • BrowseScreen1 には、テーブルに含まれるすべてのエントリが一覧表示されます。
  • DetailScreen1 には、単一のエントリに関する詳細情報が表示されます。
  • EditScreen1 では、ユーザーがエントリの更新または作成を行うことができます。

別のアプリの画面。

次の手順

  • 生成したアプリを保存するには、Ctrl+S キーを押下します。
  • BrowseScreen1(既定で表示される) をカスタマイズするには、レイアウトのカスタマイズ を参照してください。
  • DetailsScreen1 または EditScreen1 をカスタマイズするには、フォームのカスタマイズ を参照してください。

既知の問題、ヒント、およびトラブルシューティング

  1. ゲートウェイに到達できません。

    このエラーは、オンプレミス データ ゲートウェイがクラウドへ接続できない場合に表示されます。 ゲートウェイの状態を確認するには、powerapps.microsoft.com にサインインして ゲートウェイ を選択し、使用するゲートウェイを選択します。

    ゲートウェイが実行中であり、インターネットに接続可能であることを確認してください。 電源がオフになっているかスリープ状態のコンピューターには、ゲートウェイをインストールしないでください。 また、オンプレミス データ ゲートウェイ サービス (PBIEgwService) を再起動してみてください。

  2. System.Data.OracleClient には Oracle クライアント ソフトウェア バージョン 8.1.7 以降が必要です。

    このエラーは、Oracle クライアント SDK がオンプレミス データ ゲートウェイと同じコンピューターにインストールされていない場合に表示されます。 この問題を解決するには、正式なプロバイダーをインストール します。

  3. テーブル '[Tablename]' にキー列が定義されていません。

    このエラーは、Oracle データベース接続に必要な主キーが設定されていないテーブルへ接続しようとする場合に表示されます。

  4. Power Apps では、ストアド プロシージャ、複合キーの設定されたテーブル、テーブル内で入れ子になったオブジェクト型には対応していません。 ただし、Power Automate を使用するストアド プロシージャはサポートされています。

注意

ドキュメントの言語設定についてお聞かせください。 簡単な調査を行います。 (この調査は英語です)

この調査には約 7 分かかります。 個人データは収集されません (プライバシー ステートメント)。