Get-ManagementScope

このコマンドレットは、オンプレミスの Exchange およびクラウド ベースのサービスで使用できます。 一部のパラメーターおよび設定は、いずれかの環境専用となっている場合があります。

管理スコープの一覧を返すには、Get-ManagementScope コマンドレットを使用します。

以下の構文セクションのパラメーター セットの詳細については、「Exchangeのコマンドレット構文」を参照してください。

構文

Get-ManagementScope
   [[-Identity] <ManagementScopeIdParameter>]
   [-DomainController <Fqdn>]
   [-Exclusive <Boolean>]
   [-Orphan]
   [<CommonParameters>]

説明

1 つもしくは複数のスコープの取得、管理役割の割り当てに関連付けられていないスコープのみの取得、または排他的もしくは正規のスコープの取得が可能です。

通常のスコープと排他的スコープの詳細については、「 管理ロールのスコープについて」を参照してください。

このコマンドレットを実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。 このトピックにはこのコマンドレットのすべてのパラメーターが一覧表示されていますが、自分に割り当てられているアクセス許可に含まれていない一部のパラメーターにはアクセスできません。 コマンドレットを組織内で実行するために必要になるアクセス許可とパラメーターを調べるには、「 Find the permissions required to run any Exchange cmdlet」を参照してください。

例 1

Get-ManagementScope Redmond*

この例では、Redmond という文字列で始まるすべての管理スコープを取得しています。

例 2

Get-ManagementScope "Redmond Servers Scope" | Format-List

この例では、Get-ManagementScope コマンドレットを使用して Redmond Servers Scope を取得し、出力結果を Format-List コマンドレットにパイプ処理しています。 Format-List コマンドレットの詳細については、「 コマンド出力の操作」を参照してください。

例 3

Get-ManagementScope -Orphan

この例では、どの役割の割り当てにも関連付けられていない管理スコープの一覧を取得しています。

例 4

Get-ManagementScope -Exclusive $True

この例では、排他的なスコープの一覧を取得しています。

パラメーター

-DomainController

このパラメーターは、オンプレミスの Exchange でのみ使用できます。

DomainController パラメーターは、このコマンドレットで Active Directory からのデータの読み取りまたは Active Directory へのデータの書き込みに使用されるドメイン コントローラーを指定します。 ドメイン コントローラーは、完全修飾ドメイン名 (FQDN) で識別します。 たとえば、dc01.contoso.com です。

Type:Fqdn
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019

-Exclusive

Exclusive パラメーターには、排他的なスコープを返すかどうかを指定します。 Exclusive パラメーターが指定されていない場合は、正規のスコープおよび排他的なスコープが返されます。 Exclusive パラメーターが $True に設定されている場合は、排他的なスコープのみが返されます。 Exclusive パラメーターが $False に設定されている場合は、正規のスコープのみが返されます。 有効な値は$Trueされ、$Falseされます。

Type:Boolean
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019, Exchange Online, Exchange Online Protection

-Identity

Identity パラメーターには、管理スコープの名前を指定します。 管理スコープ名にスペースが含まれる場合は、二重引用符 (") で囲む必要があります。

Type:ManagementScopeIdParameter
Position:1
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:True
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019, Exchange Online, Exchange Online Protection

-Orphan

Orphan スイッチは、ロールの割り当てに関連付けられていない管理スコープのみを返すかどうかを指定します。 このスイッチで値を指定する必要はありません。

Type:SwitchParameter
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010, Exchange Server 2013, Exchange Server 2016, Exchange Server 2019, Exchange Online, Exchange Online Protection

入力

Input types

このコマンドレットに使用できる入力の種類を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 コマンドレットで入力の種類のフィールドが空白の場合、そのコマンドレットには入力データを指定できません。

出力

Output types

このコマンドレットに使用できる戻り値の型 (出力の種類) を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 出力の種類のフィールドが空白の場合、コマンドレットはデータを返しません。