ClickOnce アプリケーションは、更新プログラムの有無を、自動的にまたはプログラムから確認できます。 開発者は、更新プログラムの確認を行うタイミングと方法、更新プログラムを必須にするかどうか、および、アプリケーションが更新プログラムを確認する場所を柔軟に指定できます。
更新プログラムを自動的に確認するようにアプリケーションを構成できます。この場合、アプリケーションの開始前に確認するか、アプリケーションの開始後に指定した間隔で確認するかを指定できます。 また、許容される最低限のバージョンを指定することも可能です。その場合、ユーザーのバージョンが、指定されたバージョンよりも低い場合に更新プログラムがインストールされます。
ユーザーからの要求など、なんらかのイベントに基づき、更新プログラムの確認をプログラムから行うこともできます。 このトピック内の「更新プログラムの確認をプログラムから行うには」では、イベントに基づく更新プログラムの確認を、ApplicationDeployment クラスを使って行う方法を説明しています。
アプリケーションの配置と更新を、それぞれ別の場所で行うことも可能です。 「別の更新プログラムの場所を指定するには」の手順を参照してください。
詳細については、「ClickOnce の更新方法の選択」を参照してください。
更新動作は、プロジェクト デザイナーの [発行] ページから利用できる [アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスで管理します。
アプリケーションの起動前に更新プログラムを確認するように設定するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[更新] をクリックして [アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスの [アプリケーションの更新プログラムを確認する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
[アプリケーションの更新プログラムを確認する方法を選択してください] セクションの [アプリケーションの開始前に行う] をクリックします。 これにより、ネットワークに接続しているユーザーは常に、最新の状態に更新されたアプリケーションを実行できるようになります。
アプリケーションの起動後にバックグラウンドで更新プログラムを確認するように設定するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[更新] をクリックして [アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスの [アプリケーションの更新プログラムを確認する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
[アプリケーションの更新プログラムを確認する方法を選択してください] セクションの [アプリケーションの開始後に行う] をクリックします。 この方が、アプリケーションはすばやく開始されます。その後アプリケーションはバックグラウンドで更新プログラムをチェックし、更新プログラムが利用可能である場合だけユーザーに通知します。 インストール後は、アプリケーションが再び起動されるまで更新は行われません。
[アプリケーションの更新プログラムの確認を実行する頻度を指定してください] セクションで、[アプリケーションが実行するたびに確認する] (既定) を選択するか、または [確認する間隔:] を選択して数値と時間間隔を入力します。
アプリケーションに最低限必要なバージョンを指定するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[更新] をクリックして [アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスの [アプリケーションの更新プログラムを確認する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
[このアプリケーションに最低限必要なバージョンを指定してください] チェック ボックスをオンにし、アプリケーションの [メジャー]、[マイナー]、[ビルド]、および [リビジョン] の数値を入力します。
別の更新プログラムの場所を指定するには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[更新] をクリックして [アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスの [アプリケーションの更新プログラムを確認する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。
[更新プログラムの場所] フィールドで、http://Hostname/ApplicationName の形式の完全修飾 URL または \\Server\ApplicationName の形式の UNC パスを使用して更新プログラムの場所を入力するか、または [参照] をクリックして更新プログラムの場所を参照します。
更新プログラムの確認をプログラムから行うには
ソリューション エクスプローラーでプロジェクトが選択されている状態で、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] をクリックします。
[発行] タブをクリックします。
[更新] をクリックして [アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスを開きます。
[アプリケーションの更新] ダイアログ ボックスの [アプリケーションの更新プログラムを確認する] チェック ボックスがオフになっていることを確認します。 (プログラムからの更新プログラム確認と、ClickOnce ランタイムによる自動の更新プログラム確認を併用する場合は、このチェック ボックスをオンにします。)
[更新プログラムの場所] フィールドで、http://Hostname/ApplicationName の形式の完全修飾 URL または \\Server\ApplicationName の形式の UNC パスを使用して更新プログラムの場所を入力するか、または [参照] をクリックして更新プログラムの場所を参照します。 更新プログラムの場所は、アプリケーションが自身の更新プログラムを探しに行く場所のことです。
Windows フォーム上に、ボタンやメニュー項目など、ユーザーが更新プログラム確認を行う際に選択するユーザー インターフェイス項目を作成します。 更新プログラムの確認とインストールを行うメソッドは、その項目のイベント ハンドラーから呼び出します。 このときに使用するメソッドのコード例 (Visual Basic および Visual C#) については、「方法 : ClickOnce 配置 API を使用してアプリケーションの更新プログラムをプログラムで確認する」を参照してください。
アプリケーションをビルドします。
参照
処理手順
方法: 発行ウィザードを使用して ClickOnce アプリケーションを発行する
方法 : ClickOnce 配置 API を使用してアプリケーションの更新プログラムをプログラムで確認する