コマンドレットのスコープ
Windows Server AppFabric 管理コマンドレットを使用するには、IIS 階層内のどこでアクションを実行するのか (サーバー、サイト、アプリケーション、またはサービス) を識別するためのスコープを指定する必要があります。
スコープの指定
次の Windows PowerShell パラメーターを AppFabric コマンドレットで使用して、コマンドレットが作用するスコープを指定できます。
パラメーター | 指定する内容 |
---|---|
-uri <string> |
IIS サイト、アプリケーション、仮想ディレクトリ、またはサービスの URI。コマンドレットは、そのスコープで動作します。 Uri パラメーターを使用する場合は、SiteName パラメーターまたは SiteName パラメーターと VirtualPath パラメーターのセットを使用しないでください。 |
-SiteName <string> [-VirtualPath <string>] |
SiteName パラメーターでは、Web サイトの名前を、IIS マネージャーの [接続] ウィンドウで定義されているとおりに指定します。コマンドレットは、そのサイトのスコープで動作するか、そのサイト内の特定のアプリケーション、仮想ディレクトリ、またはサービスのスコープで動作します。 SiteName パラメーターを使用する場合は、そのサイト内に存在するアプリケーション、ディレクトリ、またはサービスを指定する VirtualPath パラメーターを追加する必要があります。 アプリケーションまたは仮想ディレクトリの場合は、IIS で定義されているとおりのアプリケーションの名前が仮想パスに含まれます。 サービスの場合、仮想パスはアプリケーションの名前、スラッシュ、およびサービスの .svc ファイルまたは .xamlx ファイルの名前で構成されます。 VirtualPath パラメーターは、サイト スコープの場合は必要ありません。 仮想パスの先頭の "/" 文字は省略可能です。 SiteName パラメーターを使用する場合は、Uri パラメーターを使用しないでください。 |
-Root |
ルート アプリケーションの名前。コマンドレットは、そのスコープで動作します。 Root パラメーターを使用する場合は、SiteName、VirtualPath、または Uri パラメーターを使用しないでください。 |
-ServiceObject <ServiceInfo> |
ServiceObject の名前。コマンドレットは、そのサービスに対して動作します。 このパラメーターは、通常、Get-ASAppService コマンドレットの出力を、ServiceObject パラメーターを含むコマンドレットにパイプするために使用します。 |
-ApplicationObject <ApplicationInfo> |
ApplicationObject の名前。コマンドレットは、そのアプリケーションに対して動作します。 このパラメーターは、Get-ASApplication コマンドレットの出力を、ApplicationObject パラメーターを含むコマンドレットにパイプするために使用します。 |
-ServiceInstanceObject <ServiceInstanceInfo> |
ServiceInstanceObject の名前。コマンドレットは、そのサービスに対して動作します。 |
特定のスコープに適用される規則をいくつか次に示します。
サービス ルート スコープには、-root パラメーター フラグを使用します。
サイト スコープには、-SiteName パラメーターを使用します。
アプリケーション スコープには、–SiteName –VirtualPath パラメーター セットまたは -Uri パラメーターを使用します。
サービス スコープには、–SiteName –VirtualPath パラメーター セットまたは -Uri パラメーターを使用します。
2011-12-05